「天盛長歌」第十集

血浮屠の手掛かりがつかめないことを皇帝から叱られた寧弈は金羽衛で趙王、顧衍と相談する。顧衍は太子が捕まえ殺したというあの遺体が血浮屠であるという確証はないと言い出す。なぜなら血浮屠が使用する石弓も身に付けていなかったからだ。彼らが独特の武器を使用しており、先に金羽衛に現れた刺客は間違いなく血浮屠だと顧衍は断言する。寧弈は血浮屠の事件を深追いすれば三兄と同じ道を歩むことになるかもしれないなぁと発言し趙王は青ざめる。


趙王は辛子硯の知り合いだというあの予言者に会いに青溟書院へ。インコはやはり「太子殿下、太子殿下」と喋る。趙王は知人の将来を占ってほしいと言って生年月日を書いた書を予言者に見せる。と、インコが「ウソツキ、ウソツキ」と喋る。辛子硯は無礼だと怒るが趙王はかまわないと言って彼に出ていくよう命じた。すっかり予言を信じ込んでいる趙王に辛子硯は内心馬鹿めと嗤う。予言者は「頭上にかかる雲を飛び越せれば龍は空高く舞い上がる」と書いてみせた。龍は皇帝の象徴だ。趙王は興奮してどうすれば雲を飛び越せるだろうかと問う…。

青溟書院を出た辛子硯はすぐに太子の元へ。そして趙王が本当に引っかかってきた、やはり彼は太子の座を狙っていると深刻な顔つきで報告する。太子は怒り、やはり常海も信用できない、皇帝になったあかつきには彼らを排除し辛子硯に参謀を任せると約束し、辛子硯はうやうやしく陛下と呼んで拝礼してみせる。あとは趙王が東宮に来るのを待つだけだ、太子は弟たちを東宮へ招く。


魏知は蘭香院の外で待ち構えていた趙王に呼び止められ車へ。そして太子を救うためにこれを東宮の軒下に埋めてくれと人形を手渡された。それは実は趙王が予言者から受け取った呪い人形であった。 魏知は趙王が楚王を嵌めようとしているのではと心配し珠茵に相談する。珠茵はまさか趙王が魏知に頼むとは考えもしなかったため代わりに自分が行くと言うが、そこにいた辛子硯が制止する。辛子硯はこれは楚王にとっては良い事になると微笑む。


翌日東宮の宴会のために蘭香院の妓女らが呼ばれ魏知も従者として加わる。魏知はこっそり軒下に人形を埋め戻ろうとするが見回りの衛兵に見つかりそうになり慌てて室内へ。と、人が来る気配があり衝立の裏に身を隠した。やって来たのは太子と常海だった。彼らは邪魔な寧喬を抹殺したように寧弈を毒殺すると話している。驚いた魏知は急ぎ戻って珠茵に報告する。

宴会が始まった。楚王の側にはべった妓女が彼の前に出された食べ物をさりげなく取り上げて食べてしまう。太子の側にはべる珠茵が目配せするのを見て寧弈は魏知がいる事に気づいた。魏知は太子が毒殺しようとしていると囁くが、寧弈は太子がそこまで馬鹿ではないと言い余計な事をするなと忠告する。

寧弈は太子の前で突然倒れる。大丈夫だとすぐに起き上がったが、すると太子も突然めまいがすると言い出した。燕王は暑気あたりだろうと心配する。太子は趙王に大丈夫かと聞き、趙王は素直に自分は大丈夫だと答えた。

その夜、常海は誰かが太子と燕王趙王の中を割こうとしている、その計略にかかってはならないと改めて訴える。太子は心配するなと常海の肩を叩き、準備していた茶を飲み干す。すぐに常海が医師を呼ぶ…。


寧弈は魏知が蘭香院の妓女らと組んでちょっとした嫌がらせに自分に飲み食いさせなかったのだろうと問うが、魏知は本当に太子と常海が「寧喬を抹殺したように寧弈を毒殺する」と話していたのをこの耳で聞いたと訴える。寧喬を抹殺した…推察していたとはいえ太子自らの口からその言葉が出たとは…寧弈は魏知を助け起こし信じようと答える。しかし彼女が趙王に命じられ呪い人形を埋めにいったと知りその危険を自覚していない彼女を叱る。

趙王は口封じに魏知を殺そうとするだろう。彼女を保護するのに適した場所がある、それは青溟書院だ。辛子硯は表向きは太子一派、彼の青溟書院に魏知がいるのを見たら趙王はどう思うか。寧弈はニヤリとして辛子硯に彼女を匿うよう指示する。確かに良い方法だが…魏知に敵視されている辛子硯は苦い顔をする。ちょうどその時魏知がやって来たとの報せで辛子硯は物陰に隠れる。寧弈は魏知に蘭香院に戻らず青溟書院へ行けと勧める。魏知は本がたくさん読める青溟書院へ行けるのは嬉しいが、学長の辛子硯はエロジジイで変人だと散々悪口を吐く。寧弈がへぇぇと考え込む様子を見せたので。魏知は彼が辛子硯の動向を見張るために自分をスパイとして青溟書院へ潜り込ませるのかと問う。 

* * * * *  

どれが伏線なのかわからない…すごい長丁場なトリックな気がするが。

太子が楚王へ送ったあの指輪の意味が、絶対何かあるんだけどなぁ、何だろう?

Chaoyang's Ownd

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