秋明纓はすぐに娘と息子に荷物をまとめて逃げるよう促す。だが早くも兵士らが明纓らの住まいを取り囲んだ。玉華を殺したことがそんなにも早く知られたのだろうか。…実は兵を派遣したのは太子だった。秋尚奇の出戻った妹は顧衡の妻、彼女が夫を殺されたことを恨んで哀帝の遺児が生きているなどと噂を流したに違いない、と。兵に襲われ秋明纓と鳳知微は鳳皓をかばって戦う。報せを聞いてかけつけた寧弈が鳳知微の危機を救ったが怪我を負った。秋明纓と鳳皓は連行され、鳳知微は楚王一派に保護された。鳳知微は母や弟が連れ去られた事と楚王が自分を救うために怪我を負ったことに責任を感じ泣きじゃくる。寧弈は秋明纓と鳳皓は必ず助け出してやると彼女を励ますのだった。
楚王府には皇帝の侍従の趙総官がやって来ていた。寧弈が怪我をして戻って来たのを見て仰天する。寧弈は蘭香院で血浮屠の刺客に襲われたと言い繕う。
医師や趙総官が帰っていった後、鳳知微は心配して寧弈の様子を見に行く。彼は静かに眠っていたが熱が高い。鳳知微は汗をぬぐってやり看病しているうちにいつしか眠ってしまった。翌朝目覚めた寧弈に、なぜ昨夜自分たちを救いにやってきたのか問うが寧弈は傷が痛むといってはぐらかす。
常海のアイディアで哀帝の遺児の噂は秋明纓が血浮屠の残党と結託し流したデマだという事にしようとしていた太子だが、昨夜楚王が血浮屠に襲われたと聞いて不安を募らせる。そこへ趙王がやってきた。彼は堤防工事の失踪した作業員の妻を暗殺し証拠は隠滅しておいたと報告する。太子は血浮屠の残党として殺した十数名の正体を趙王には告げていない。意を酌んでよくやってくれたと太子は褒めるが、内心は趙王からの脅迫ではないかと疑心暗鬼になる。
皇帝は連日趙総官を楚王の見舞いに遣った。寧弈はその意図を計りかね訝しむ。鳳知微がしつこくなぜ自分たちを助けに来たのか訊いてくる。あまりにしつこいため君のような風変わりな女性が好きだからだと答えた。鳳知微は動揺するがからかっているのだろうと引き下がらない。玉華を殺してしまったことがばれたにしては早すぎた、何か他の理由があるに違いないと。寧弈は君達母子の事はよく知らないが秋都督に失礼を働いたと聞いたと答える。茶会で玉華と言い争った事だろうか、ならば秋尚奇おじさんが関わっている…鳳知微は母と弟を助けてもらえれば自分の命を楚王に捧げると拝礼する。
鳳知微が立ち去った後振り返ると視線の先には辛子硯が。彼はため息をつき、鳳知微が顧衡の娘で彼女にとって寧弈は父の仇人に当たるのだと告げる。寧弈は驚いてみせるが、もう一つの可能性もあるぞと文を差し出す。それはあの夜に秋明纓が落とした玉華の告発状だった。秋明纓の二人の子のうち片方は哀帝の遺児かもしれないという…。辛子硯は内容がたとえ出鱈目でもこれは太子が哀帝の遺児の生存を隠すため口封じをした証拠になりうると言う。しかしこれを持ち出せば太子はまさに秋明纓と鳳皓を抹殺するだろう、寧弈は罪のない者を後継争いの犠牲にしては自分も太子と何ら変わりないと制止する。寧弈は自分が皇帝になるなら名君に、政治のために罪のない者を犠牲にはしないと宣言する。
秋明纓と鳳皓を助けるためにはどうすればよいか、先ずは鳳知微を守るために外へ出さないように見張らないと。言ってるそばから鳳知微が書置きを残して姿を消したとの報せが…。鳳知微の行く先はおそらく秋府だ。寧弈は寧澄を連れて秋府へ向かう。
鳳知微はやはり秋府へ来ていた。だが楚王がやってきたのを見て慌てて逃げる。楚王が突然やってきたと聞いて秋尚奇は急ぎ出迎えるが、その時視線の端に逃げ去る鳳知微の姿を見かけた。秋尚奇は部下に命じて後を追わせる。また寧弈も秋尚奇と酒を酌み交わしつつ寧澄に鳳知微を探させる。予想に反して鳳知微は秋府にはおらず街中へ探しに行った寧澄は人ごみの中にやっと鳳知微の姿を見つけた、だが同時に秋府の兵の姿も見かける。寧澄はわざと金をばらまいてその場を混乱させ秋府の兵を撒いたが鳳知微の姿も消えていた。
鳳知微は金羽衛へ行き、官兵を装った兵が秋府を襲い母子を連れ去ったと訴える。だが門衛は上に報告しておくからと言って彼女を追い返した。
夜も更け、どうすればいいのか途方にくれる鳳知微。その後を音もなくつける一人の影が…鳳知微が振り返ったその時突然殴られ気絶してしまった。
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鳳知微のラブストーリーの方が進みそうで一歩すら進まない!焦らすなぁ!
倪妮は芝居があんまりわざとらしくなくて爽やかでかわいい。楚王が純粋な彼女をダマそうとしてる悪い人にしか見えないわw
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