血浮屠が復讐を考えているならわざわざあのようなメッセージを残さず黙って暗殺するはずだ、彼らの狙いは何か…。寧川が密かに調べさせたところ、燕州で哀帝の遺児が実は生きているという噂があることがわかった。寧川は哀帝の遺児を殺した功で太子となったのだ、それが実は殺しておらず逃げられていたと判明すれば、父帝を騙した重罪だ!
芸妓の珠茵は美しい上に話が上手く、この所秋尚奇が接待に重宝している。秋尚奇の妾の玉華は彼女に嫉妬し嫌がらせをするが通りかかった鳳知微が助けた。鳳知微が秋尚奇の娘・玉落の身代わりに第六皇子に嫁ぐことになっており、格上の"王妃"になる以上強く出られない玉華は悔しがり、そもそも路頭に迷って秋家に出戻って来た明纓ら母子を受け入れるべきではなかったのだと秋夫人に泣きつく。
鳳知微は弟の鳳皓が庭園で拾ったというかんざしを見て、昼間の珠茵が落としたものだと気付く。かんざしを返してあげようと芸妓らのいる蘭香院へやってきた。その頃珠茵は訪ねて来ていた寧弈に現状を報告する。実は彼女は寧弈の仲間で彼の命で秋家を探っているのだった。そこへ何も知らない鳳知微がやってきた。寧弈はお針子の六郎だと名乗る。珠茵から彼女が王妃となる秋家の娘だと聞かされた寧弈は、女のくせに着飾らず地味な格好をした鳳知微に興味を抱く。
六郎から第六皇子は着物を縫ったり刺繍をして日々を過ごしていると聞いた鳳知微は興味を持ち、考えもなしに楚王府へ乗り込んで衛兵に制止された。騒ぎを起こしているのがあの鳳知微だと知って寧弈は面白がり、お針子の六郎として彼女の前へ現れ皇子に会わせてやると言う。鳳知微が連れて来られたのは池の中に建つ小さな庵。その橋の入口の扉に錠をかけられてとじこめられてしまった。鳳知微は出せ出せと騒いだがすぐに飽きてふてくされて寝てしまった。その様子を遠目に観察する寧弈。秋尚奇が自分の娘の替え玉に遠縁の娘を差し出そうとしていることは既に知っていた。しかし"秋家のご令嬢"があのようにがさつではと苦笑する。
その夜、寧弈は長兄(太子寧川)、二兄(燕王寧昇)、五兄(趙王寧研)を招いて宴を催す。泥酔を装い、自分は国政に関わる気はみじんもなくただ着物を作ることを生きがいにしたいと話す。と、刺客が現れたとの報せ。何者かが池に入る姿が目撃されたというのだ。皆はすぐに池へ向かうが暗く水面にあやしい物陰は見られない。庵に閉じ込めておいた鳳知微が池に飛び込んだと気づいた寧弈はこっそり腹心の寧澄に命じて助けに向かわせ、兄たちに宴会場へ戻ろうと促す。太子は刺客が血浮屠ではないかと蒼白になる。燕州で哀帝の遺児が生きているという噂がある…ところがその話を聞いた寧弈はありえない話だと酔っぱらって大笑いする。哀帝の遺児が生きていれば兄上は太子になってないじゃないですか、ありえない、ありえないと笑い繰り返す…。
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なんか急に今時のラブコメテイストぶっこんで来たぞ、でもまだ甘ったるくなくクスッと笑えて楽しい。権力闘争があまりにシリアスでヒリヒリしてるから鳳知微の物語は和む。陳坤は表情豊かでよいお芝居をするなぁ。
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