「軍師連盟」第十九集

魏王は激昂して子桓に剣を向け、剣は衣服を貫き子桓が拷問で受けた生々しい傷跡が露わになる。それを目にした途端魏王は急に笑い出し、さすが我が子だと言って去って行った。


魏王は司馬懿がいるという牢へ。彼は崔琰の見舞いに来て泥酔しているところを兵士らに引きずられてきたが完全に酔っぱらっていて起きる様子もない。魏王はそのままにしておけと言う。

仲達は気が付くと冷たい床に突っ伏して寝ていた。のろのろと身を起こし前方へ目をやると…なんと魏王の姿が!あまりのことに狼狽しひたすら平伏する。と、魏王も気づいたようだ。

魏王は崔琰と荀彧の謀にお前は関わっていたのかと仲達に問う。仲達は、荀令君が亡くなった日に崔尚書に会いに行った時に知らされたと答える。彼は命をかけてこの魏国を救うと言っていた。荀令君も崔尚書も魏国のために命をかけて諌めた忠臣だと仲達は答えるが、魏王は人の子の命を逼るようなやり方をするのが忠臣なのかと返す。長子ではなく次子を世継ぎにするのがそんなに悪い事なのか?

仲達は、国を治める者に必要とされる能力は、世のために自分を変えることだと言う。傲慢で己が勝つ事しか考えてなかった子桓はここいくつもの試練を経て己の悪いところを直し天下を治める術を身に着けてきている。己を省みて己を変えることができる彼になら、たとえ自分の助力がなくとも魏王の志を継いで立派に務め上げるだろうと説く。

魏王は仲達に「己の臣下の処分は己が決めろと子桓に伝えろ」と、そして「将来"己を変えて行った"子桓はわしよりも酷い暴君になるやもしれんぞ」と言って去って行った。


子桓が助けられても伯達は救えない。司馬一家は頭を悩ませる。伯達を救う方法はただ一つ、子桓が魏王に子建の情状酌量を願い出ること。魏王がわざわざ仲達に会いに来たのは彼から説得させるために他ならない。子桓の性格からいって承諾するはずがなく激怒するのがおちだ。しかし他に方法はなく、仲達はやるしかないと子桓の元へ。

兄を救うために子建と楊修を許してほしいと土下座して頼むが、子桓はやはり受け入れられない。命の危険に晒され、荀令君、崔尚書という二人の才人が命を投げ出して守ってくれた後継の座を、わざわざまた危険に晒す意味がわからない。仲達は、では兄の代わりに私が死にますと言い出し、子桓はそんな無茶苦茶な道理が通るわけがないと呆れるが、仲達は子桓がかつて牢内で話した事…兄の曹昴が子桓をかばって戦死し、子桓は代わりに自分が死ねばよかったと思っている…その時と同じ気持ちなのだと言った。

子桓から出ていけと言われたが仲達は部屋の外でずっと土下座を続ける。 翌朝、仲達はまだ土下座を続けていた。そこへ叔達がやってくる。司馬家の皆が頼めば兄は助かるかもしれない、父がそう言ったのだという。叔達は子桓に仕えたいと申し出、司馬家は皆で子桓を支えるのでどうか信じてほしい、どうか伯達を救ってほしいと仲達と並んで土下座する。子桓は二人を起こし、この一晩中考え、今太子の位を得るために子建や楊修を殺せば父の怒りを買い、優秀な軍師を失うだけだとわかった言い、宮殿へ向かっていった。

子桓は魏王に、事件は崔琰が子建を後継につけようと画策したもので子建と楊修は関与しておらず罪はないと進言する。


やっと伯達は釈放された。長く冷たい牢暮らしを余儀なくされた兄のために叔達は暖かい味噌汁を作る。一口飲んだ伯達は味がないと言う。仲達が飲んでみるがちゃんと塩辛い。再度伯達は汁を飲むがやっぱり味がしない。と、突然伯達は口から血を流して倒れた!

医師の診察で、伯達は今流行している高熱が出る疫病に違いないと診断された。もう幾人もの死者が出ている恐ろしい病だ。仲達は急ぎ着物などを煮沸消毒させる。そして先ほど兄と同じ碗で汁物を飲んだ自分も感染している可能性があるため、自分が兄を看病すると言い家族らを遠ざけた。

 * * * * * 

その伏線の使い方…見事すぎる。この脚本まじすごい。すごすぎる。

Chaoyang's Ownd

主にメモ書きです。 アメブロ→https://ameblo.jp/somethinglong/

0コメント

  • 1000 / 1000