「軍師連盟」第十八集

奏書の文字を調べる地味な仕事は今日も続いていた。父のために昼飯を持ってきた鍾会は父が一巻の奏書を広げて固まっていることに気づく。ついに犯人の書を見つけたのか!?覗きこもうとする鍾会を前に鐘繇は書を畳む。鐘繇は蒼白な顔で息子に告げる。この事の真相には鐘家の将来もかかっている、将来鐘家を担っていくお前がどうするか選べ。鍾会に差し出されたその書には「崔琰」とあった。


大理寺から崔尚書に出頭命令が出されたとの報告を受けた魏王。彼がこの件に何の関係があるというのか…とふと思い当たった魏王はすぐに出頭を止めさせるよう命令を下す。

大理寺近くで飯を食っていた仲達らは崔尚書が大理寺に呼び出されたと聞いて慌てて大理寺門へ。飯も食わず門前でずっと待っていた荀攸は彼らの暢気さに呆れる。門が開き鐘繇が出てきた。崔尚書は取り調べに応じ、子建と楊修の命令で子桓の筆跡を真似た書を偽造し荀令君の書庫に忍ばせたことを認めたというのだ。

その直後、魏王の使いがやってきて大理寺を封鎖する。

荀攸はすぐさま魏王に面会し、叔父の汚名を雪ぐために崔琰をよく取り調べてほしいと申し出る。魏王はすでに真実が明らかになり朝臣らに知られてしまったことを悟る。噂を聞いて駆け付けた卞夫人は崔琰が我が子・子桓を陥れようとしたのねと言うが魏王は否定する。崔琰は大理寺へ赴きすぐに、鞭一つ食らうことなく鐘繇にすべてを告白したのだ。崔琰は子桓ではなく子建を、自分の娘婿を陥れたのだ!何の為に?それは彼らの法、彼らの礼、"彼らの漢王室"を護るために他ならない!!


世間には楊修、丁儀ら子建一派が崔尚書と謀って子桓を陥れたとの噂が広まってしまった。丁儀はもしや荀令君が例の書をわざと魏王に見つかるよう置いて死んだのではないかと疑う。そしてあの司馬懿、奴は毎日大理寺の前にへばりついて捜査結果をいち早く得ようと待ち構えていた…すべては子建を陥れるために彼らが謀ったのでは?


崔琰の裁判が開かれる。崔琰は楊修と丁儀に脅迫されて書を偽造したと自供する。曹操が魏王に即位した時、漢王室を差し置いて王になることに納得いかなかった弟子の楊訓に崔琰は時の流れに身を任せるのが賢明だと話した。だがその言葉は捉えようによっては魏王を嘲るようにもとれる。崔琰がそう言ったという内容の手紙がどんな故あってか楊修の手に渡り、楊修はこれが魏王への謀反の意図ありの証拠になると崔琰に迫ったのだ。鐘繇が見た所、その手紙は楊修が偽造したものに違いない。

崔琰は、荀令君も子桓も潔白であり全ての罪は自分が負うと罪状にサインする。


牢獄へ仲達は官服を持って迎えに行く。必ず冤罪を晴らして見せる、その言葉通りの結果を運んできた彼に、子桓はすぐに魏王に会って伯達の釈放を頼んでみると言うが仲達は止める。まだ魏王の心は怒りや様々な感情で入り乱れているはず、今は何も言わずそっとしておくのが一番だと。

子桓が去った後、仲達は崔琰の牢へ見舞いに行く。実は仲達はかつて崔尚書から言われていた。もし魏王が長子を差し置いて三男を後継に立てれば万民は納得せず必ずや反乱が起こる、荀令君もわたしも命を賭して諌めるつもりだと。そして、我ら亡き後の国はお前達若者に任せる、と…。軍師は主人の益ばかりを見ていてはならない、すべては国の、国民の平安のために尽くすのだ。その事を彼らから教えられた。

崔琰は子桓と仲達がきっと我らが成し得なかった平和な国家を造ってくれると信じていると言い、仲達も国民が安らかに暮らせる世界をつくるためこれからも戦っていくと杯を捧げる。


魏王は朝議で子桓は冤罪だった旨を発表し、楊修と丁儀を逮捕させた。そして皆に「これで満足か?」と言って去って行った。

魏王は後に部屋へ子桓を呼び、あの偽書が何のために作られたのか知っているかと問う。そこで初めて子桓は荀令君と崔尚書が自分を守るために事を起こしたことを知る。子桓が楊修と丁儀をどう処する気かとたずねると魏王は彼らをどうすべきだと思うと返す。子桓は、もし自分が子建を死罪にすべきと言えば父はわたしを殺すだろうし、たとえ殺さなくても楊修と丁儀が必ず殺しに来るだろう、だが子建がわたしのことをどう思っていようともわたしは弟を殺すことは絶対にしない、と答えた。

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うあーなんて見事な解決篇!どこから伏線引いてた?どこまで遡ればいい?凄すぎる!!

これタイトルと違って軍師同士の対決だよなぁと思ってたらきっちり連盟してた、凄い!

Chaoyang's Ownd

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