2017/10/1記
芈月は張儀の元を訪れ、伐蜀の何が問題なのかを問う。張儀も蜀の地がおいしい事は当然分かっていたが、なんせ蜀の道は険しい山岳地域で行軍するには分が悪すぎるのだ。と、芈月は先に蜀へ贈り物をすればいいのではと提案する。
翌日張儀は恵文王に攻韓をやめて伐蜀を申し出る。突然持論を放棄した理由を問うと、伐蜀の良いアイディアが浮かんだからだと言う。それを聞いて恵文王は素晴らしい策だと褒め称える。張儀は正直に、これは芈月が考えたものだと告げる。
張儀は蜀の入口に石で作った巨牛を設置し、毎夜密かに石牛の下に金貨を置かせた。すると金を生む石牛だと噂が立ち、間もなく蜀王は石牛を都へ運ばせるために道を整備した…策が見事にはまり秦はやすやすと蜀地方の三国を手に入れた。
今回の策は莫大な褒賞と爵位が与えられるべき大功だ。恵文王は芈月が男でないことを惜しみ、その息子の稷公子にはなんらかの形で報いたいと言うのだった。
稷公子は礼儀正しく聡明な子で、王后もこれが自分の息子ならばと羨むほどだった。蕩公子は体を鍛える事には熱心だったが相変わらずわがままで勉強嫌い。王后の芈月への嫉妬は募るばかりだった。
ある日王后は芈月、稷公子を伴って出掛ける。なぜか蕩公子には部屋から一歩も外へ出てはいけないと留守番を命じた。ところがじっとしてられない蕩公子は窓から逃げ出し庭園へ。通公子が持っていた酒を奪って飲み千鳥足で歩いていると蜂の群れに襲われた。実はこれは王后が稷公子を狙って庭園に仕込んだ殺人蜂。蜂は王后の仕組んだ罠で庭園を通りかかった稷公子にも襲い掛かる。
蕩公子の顔は真っ赤に腫れあがり毒が回って重症だ。王后は半狂乱になって侍従らに八つ当たりする。稷公子は葵が必死にかばったため軽傷で済んだが葵が危険な状態だ。恵文王は二日以内に解毒法を提示した者に賞金を与えると布告する。
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純心でかわいい芈姝をついにダークサイドへ堕としたのは一体何だったのか…それはやっぱり無自覚な芈月のせいなんだよね。
本当に男だったらいい参謀になったろうに。
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