2017/9/8記
魏美人が鼻削ぎの刑に処されていたと知り驚いた月(ユエ)は彼女の住まいを訪れる。そこには張儀がいて、魏美人は昨日ここで自殺したのだと教えられた。彼は魏美人が処刑される原因となった策は実は自分が鄭袖に教えたものだと告白する。ユエは怒り恩を仇で返されたと張儀に絶交を突きつけるのだった。
秦恵文王がまた楚国にやって来たと知り姝(シュ)は胸をときめかせる。シュに頼まれてユエは恵文王にペンダントを贈りに行く。別れ際、樗里子は趙国の使者が近くにいることに気づくとわざと声をあげて「公主様さようなら、また近いうちに」と言う。それを耳にした趙国の使者は驚き今のはシュ公主なのかと問う。樗里子は「シュ公主と我が王は相思相愛でこうしてお忍びで会いに来るのだ」と言ってのける。
朝廷では宰相・昭陽の案で秦王を宴に招いてその場で暗殺することとなった。それを知ったユエはシュと共に宮殿を抜け出し秦王に報せに行く。シュはついに秦恵文王と再会しお互いの気持ちを確かめ合い一夜を共にする。朝帰りする公主の姿を見てぎょっとする趙国の使者に樗里子は「公主の事は諦めるんだな」と釘を刺すのだった。
秦王はしかし予定通り宴に出席。入口で剣を外し丸腰だ。約束通りシュ公主を貰いに来たという秦王に懐王はすっとぼける。昭陽の合図で一斉に伏兵が秦王を襲う手筈だ。だが合図が出る前に秦王はおもむろに懐刀を取り出し、そして三歩と離れていない懐王の目の前でその刃をぎらつかせた。合図で兵が一斉に取り囲むが懐王の喉元には秦王の懐刀が突きつけられている。昭陽は兵を下がらせるほかなかった。
秦王は結婚の暁には楚国がずっと欲しがっていた商於の地を譲ってもいいと言い出すが、昭陽がシュ公主はすでに趙国へ嫁ぐことが決まっていると制止。だがそこへ、趙国の使者が諦めて帰国の途についたとの報せ。さらにシュ自らがやってきて兄王に秦へ嫁ぎたいと申し出た。
シュの身勝手な行動に太后は怒り心頭。そこへ靳尚がやってきてお祝いを述べる。趙のような小さな国に嫁いだところで合縦もいつまでもつやわからない、それなら強大な秦に嫁いで子を産みその子が王になれば、秦はすなわち楚のものではないか。 それを聞いて太后も案外悪くもないかもと思い始める。
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ワイルドな恵文王、カッコイイなー。そして懐王のダメっぷりw
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