「龍族的后裔」第二十三集、第二十四集『高姓 定国安邦』
斉襄公は四公子の彭生に魯の桓公を殺害させた後口封じに殺した。国内は不安定になり監国(周王家から派遣された大臣)・呂傒は二公子・糾と三公子・小白を守るためすぐに他国へ避難するよう指示する。公子糾とその補佐役の管仲は糾の母の故郷である魯国へ、公子小白と補佐役の鮑叔牙は小白の母の故郷である莒国へと向かった。
公子らが逃げたと知った襄公の従弟の公孫無知は他国の兵を借りてクーデターを起こすつもりだとすぐに追いかけるべきだと襄公に言うが、呂傒は放っておいて害はないと白を切る。
実は公孫無知は君主の座を狙っていた。大将軍の連称を既に味方に引き入れ、宦官を買収して襄公の食事に遅効性の毒を盛っていた。襄公は徐々に弱って行った。
国庫が逼迫しており戦で死んだ兵士の家族への慰謝料がろくに支払えていないことを重視した呂傒は民に呼びかけて食糧の寄付を募った。善良な国民らのおかげで沢山の寄付が集まったが、その夜何者かが火を点け燃やしてしまい食糧は台無しになってしまった。公孫無知は呂傒が君主の名を借りて寄付を募りそれを管理不行き届きで失ったことは国民を大いに失望させ許しがたいと弾劾する。実は火を点けたのは公孫無知のスパイなのであった。呂傒は申し開きできず、自らの財産で弁償することになった。
公孫無知と連称は病をおして狩りに出かけた襄公を暗殺し、公孫無知が君主の座に就いた。呂傒ら老臣は簒奪者・公孫無知と戦うには何がなくとも兵力を抑えねばならないと 副将軍の雍廩に兵権を集約する術を模索する。
雍廩は連称に、公孫無知が君主の座に就くために多大な貢献をしたのだから元帥の位をもらってもいいのではないかと彼をけしかけた。また連称を介して公孫無知に高価な玉を献上し従順を示して見せた。
連称は雍廩からの提案をそのまま公孫無知に伝えた。公孫無知はそれは雍廩が大将軍の地位を狙っているのではないかと指摘する。まさか彼にそんな野心があるだろうか?驚く連称に、公孫無知は裏で操る人物がいるのかもしれないと言う。
呂傒の元に管仲からの密書が届く。魯国に兵を出してもらう算段がついたと言うのだ。しかし呂傒は気概があるが若干単純な公子糾に不安を感じており、たとえ公孫無知を倒したとて魯国の傀儡君主になってしまうのではと危惧していた。
後日、公孫無知は連称を元帥に、雍廩を大将軍に昇進させた。だが兵権を動かす兵符は公孫無知が預かり、兵が必要な時は三人で相談してからだと言う。
公孫無知は民に重税を課し、耐えられず多くの民が家を捨てて逃げ出した。呂傒は難民のために炊き出しを行う。公孫無知は呂傒が人を集めクーデターを図ろうとしているとして捕らえ投獄した。もう我慢ならないと雍廩は立ち上がる。兵符はなくても自分に従う部下が大勢いる。雍廩はすぐに公子小白の元へ使いを出し、自らは牢へ向かった。だが牢では公孫無知が待ち構えており大勢の兵に取り囲まれ捕らえられた。
呂傒が捕らえられたと知った小白と鮑叔は直ぐに斉へと出発する。
また管仲も報せを聞いて糾を連れて急ぎ帰国しようとする。だが魯兵と、魯公までも同行したため歩みが遅く、苛立った管仲は様子を見て来ると言って先に行った。すると小白と鮑叔の車が前を行くのが見えた。先に帰国した者が後継者として圧倒的優位だ…管仲は矢を射かける。矢はまっすぐ小白に刺さり車の中で倒れるのが見えた。鮑叔牙が嘆く声が聞こえる。管仲は申し訳ないと一礼してきびすを返す。
しばらく嘆いていた鮑叔だが実は小白は死んでいなかった。矢は帯に当たっただけで傷一つついていなかったのだ。鮑叔は襲って来たのが管仲だと見抜いており、彼を騙すためにわざと大声で嘆いていたのだった。
投獄された呂傒らは地下に穴を掘らせ脱獄する。だが連称の兵に取り囲まれた。公孫無知はせせら笑い皆殺しにしろと命じる。そこへ呂傒の息子が兵を連れて駆け付けた。激しい戦いの末、公孫無知、連称は殺された。
呂傒は帰国した小白を君主に推した。のちの斉桓公である。桓公の下で呂傒は軍事・農耕改革に貢献し斉国を春秋覇者と呼ばれるまでに成長させた。桓公は呂傒の高い業績を讃え高の姓を与え、彼の所有する呂の地を拡大させた。呂傒は高姓・呂姓の祖なのである。
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呂傒を演じるのがこの番組の筆頭主演の許還山さん。
鮑叔を演じるイケメンは艾東だった。段無極w
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