「一本好書」第九期『暗算』

「一本好書」第九期

『暗算』(原著/麦家)

現代中国の作家・麦家の代表作。戦時中の軍諜報部を舞台とした、短編連作なのか?

このプログラムでは独立した二つの物語…全盲だが驚異的な聴力を持つ阿炳が諜報部にスカウトされて成功する物語と、暗号解読のためにスカウトされた天才女性数学者の黄依依の悲恋(?)の物語の二本で構成されている。


物語を案内するのは黄依依の物語の登場人物である院長(演:趙立新)で、阿炳の物語はほぼ全て院長の独白、一人芝居のようになってたけど、黄依依の物語ではちゃんとドラマになってる。黄依依を演じる田沅がまあ、美しい上に芝居が上手ぇ!!正直腹立つくらいのデキる女、したたかな女、そしてメンドくさい(でもあるあるな)魅力的な女を演じていて最後まで目が離せなかった。ラストのオチもなかなか衝撃的で単なる恋愛物語ではなく。もちろん趙立新先生も安定の上手さ。

このプログラムでは案内人が観客にぐいぐい語り掛けて距離を詰めてるところなんかがおもしろく機知に富んだ演出だと思った。

Chaoyang's Ownd

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