「無証之罪」第十集

「無証之罪」第十集

駱聞が郭羽から教えられた郊外の墓場で待っていると髭面の男がやってきた。お前は誰だ?そう問うと男は雪人だと答えた。駱聞が追っている犯人だと。妻や子は今どうしてると問うと、李豊田はそんなのとっくに死んだと答える。


残されたガラハを所持していたのは李占い師の息子の李豊田だろう。調べると李豊田は火葬場で働いていることがわかった。火葬場で聞き取りをするが、李豊田は長く務めているが他人と殆ど会話せず皆彼の事はよく知らないと言う。だが厳良は残されていた写真に釘付けになる。十代くらいの若者と、その母親と思われる女性の2ショットだ。それは彼が派出所巡査に左遷された原因となった事件…母親が真犯人だとわかったが母親を逮捕すれば残された子供が可哀想だと厳良は証拠を曲げて別人が犯人だと報告を出した、だが駱聞の提示した証拠によって事件は覆り母親が逮捕された、厳良は趙局長からこっぴどく叱られ刑事課を外された、あの時の親子に違いなかった。母親が逮捕されて将来を悲観した子供は自殺し、母親もその後まもなく病死したという後味の悪い事件だった…。


李豊田は自分があの事件の親子の父親だと明かす。駱聞はつかみかかり隠し持っていた注射を李豊田の胸に突き立てるがそのシリンジを押し込む前に力尽きて崩れ落ちた。李豊田は注射を引き抜くとせせら笑い去って行った。


翌日未明、朱福来が自分の店で死んでいるのが発見された。服毒自殺だった。自分がキンパツを殺した犯人だと書いた遺書を残していた。


駱聞は倒れているところを発見され救急搬送されたが危険な状態だ。厳良は何が何でも、一瞬だけでも目を覚まさせてくれと医者に頼み込む。

厳良が派出署勤務時代に可愛がっていた地元の不良・劉小東は一度見たものを確実に覚えられるという特殊な記憶能力を持っていた。厳良が刑事として事件を捜査するさまを見て来た小東は自分も今から頑張って勉強して警察学校に入ってそして刑事になりたいと話す。お前なんかがなれっこないと厳良は小馬鹿にするが、警察学校を卒業したら自分を手伝えよと言って励ました。

その小東は街中で髭面の男とぶつかった。それは厳良が探していた犯人、李豊田に違いなかった。後を追って行くと、李豊田は廃墟の中庭へ行き、硫酸で自分の指の指紋を焼き始めた。間違いなく彼があの殺人事件の犯人だ…小東は厳良に電話するが、厳良は危篤の駱聞を前にして電話に出ない。小東は110番するが、その傍らに李豊田が立つ…。


医師が打った昇圧剤で駱聞は少し目を開いた。厳良は必死に声をかける。と、駱聞の人差し指がわずかだが小刻みに動いている。5…3…1…3…もしや電話番号か?そして間もなく息を引き取った。駱聞はきっと李豊田に会った。そして彼の上着のポケットに自分のスマホを滑り込ませたのだろう、駱聞の電話の電波を調べるんだ!

林奇らは電波を突き止めとある廃墟へと突入する。だがそこにいたのは、無残な死体となった劉小東だった…。


駱聞はあの日出掛ける前にタイマーセットしたメールを厳良に送っていた。もしこのメールが届いているならもう自分は死んでいるのだろう、雪だるま殺人事件の証拠は全て車の中に入れてある、と書かれていた。

雪だるま殺人事件は駱聞がやったこととして解決された。無力感に苛まされた厳良は刑事を辞めると告げる。

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はぁ…涙なしには観られない回だった。荆浩…姚橹さん…。

物語上必然とはいえ、もの凄い勢いで人が死んでるぞ。

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