「無証之罪」第九集
朱慧茹は駱聞に会い、兄と一緒に田舎へ帰ることにしたと告げる。駱聞はどこへ行っても警察は追いかけて来るだろうが、以前言った通り証拠がないから大丈夫だと微笑む。朱慧茹は郭羽にも電話で別れを告げ、最後に駱聞と記念写真を撮る。
郭羽はネットカフェで一晩過ごしたが、翌朝目覚めると目の前にはあの髭面の男…李豊田の姿があった。
李豊田に捕えられた郭羽はひと気のない火葬場へと連れてこられる。「お前のせいで間違えて殺しちゃったよォ。」そう言いながら李豊田は海先輩の死体を火にくべる。郭羽は必死に、自分を殺したらお前は絶対に捕まると訴える。同居人を殺す様子を撮った動画をネットにアップしてある、一週間後に公開される設定にしてある、と。
駱聞、朱慧茹、郭羽はいくら怪しくても証拠がないので捕まえられない。駱聞の言う犯人を捕まえるにしても、手掛かりは雪だるま殺人の際に必ず現場に残されている指紋とガラハ(モンゴル民族に伝わるテーブルゲームに使用する骨形のピース)くらいしかない。駱聞は警察に犯人を調べさせるためにわざとこれを現場に残していたのだろう。今までの五件の事件で残されたガラハのうち、張兵が殺された時に発見されたものだけは水に浮くくらい軽い素材でできている。これは何を意味するのか…。厳良は透析中の駱聞にずばり聞きに行った。すると、従来の雪だるま事件で置いてきたのは良く似たレプリカだが張兵の事件の時に置いてきたのは真犯人が残した本物だと言う。厳良が自分のために捜査してくれると信じて本物を残したのだと…。
郭羽は動画をネタにして逆に李豊田から金を奪った。だが朱慧茹から別れを告げられたことが終始頭の中を巡る。郭羽は客を装って朱福来を呼び出す。そして自分と慧茹がキンパツを殺してしまったことを告白する。捕まれば最低でも15年の禁固刑…だが福来は15年でも50年でも生きてる限り妹を待つと言って自首を勧めようとする。その彼を制止し、郭羽は慧茹が金でキンパツを雇って孫紅遠を殺害させたのだと告げる…。
兄が客に会うといって出て行ったきり行方不明となり慧茹は半狂乱になって町中を探し回るが見つからない。郭羽は自分がついているから大丈夫と彼女を抱きしめる…。
林奇は街でガラハを使った占いをしていた老婆を訪ね、手掛かりのガラハを見せて何か知らないかと問う。すると老婆はこれはただのガラハではないと言う。ガラハ占いは生きた人間を占うもの、だがこのガラハは死んだ人間を占うものだ、と。その占いができる女はもう死んだが、彼女には一人息子がいたはず。生きているなら40歳くらいだろう。名前はたしか、李だった…。
郭羽から犯人、あの特徴的な煙草の吸殻の男を見つけたと知らされた駱聞は透析の針を抜いて病院を抜け出す…。
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この回もむちゃくちゃ面白い!前半の展開が遅すぎたよなぁミステリとしては。
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