辛子硯は先に姚英を訪ね魏王が楚王を陥れようとしていることを話し協力を仰ぐ。そして陛下に面会し、血浮屠の令牌と長孫皓の出生証明書を差し出した。楚王が閔海へ出発する前にある家族を見張るように言われていたが、その家族の一人がこれを所持していたのを発見したと辛子硯は申し出る。皇帝はご苦労だったと言う。
だが実は、直前に魏王と彭沛がやってきて、大成皇帝の遺児の存在を見つけたと報告していた。楚王の侍衛の寧澄が連れて来た囚人がなぜか好待遇で刑罰も免除されているので不審に思い調べようとしていたところ脱走された。その囚人とは秋尚奇の甥の鳳皓で、彼が持っていたという血浮屠の令牌を発見し、大変な事だと思って青溟書院の辛院首に相談し預けたが、青溟書院には楚王の配下がいて鳳皓を闇夜に紛れて逃がそうとしていたため捕え、今は牢に入れている、と。辛子硯は都に潜伏しているであろう血浮屠の残党を一網打尽にするためにわざと鳳皓を夜中に逃がすふりをしたのだと説明する。皇帝はしかし、お前がかつて仕えていた寧川が血浮屠を匿っていた一件と重ねて見えてしまうがと辛子硯を睨みつける…。
そこへ魏王が参内し、鳳皓を逃がそうとしていた二名の楚王の配下が死んでいるのが発見され、その懐から血浮屠の令牌が出て来たと報告する。皇帝は辛子硯に血浮屠の残党をくまなく調べ上げよと命じ、また同時に彼の妻・大花を宮殿へ呼ぶ。血浮屠から守るという名目だが人質であることは明らかだった…。
宗宸は血浮屠を集めすぐに都を離れ、将来の復讐のために今は隠れ力をつけるようにと命じる。だが宗宸自身は秋明纓と遺児を救うため残るという。血浮屠らは自殺行為だと反対し、宗宸を殴って気絶させ共に城を脱出する…。
魏王は捕らえた秋明纓の尋問を辛子硯に頼み自分は外で待っていると言う。辛子硯は秋明纓に会った事もない風を装いその罪を問う。察した秋明纓も、夫の正体を隠して兄の世話になっていたことが罪だと粛々と答える。魏王は密かに鳳皓を連れて来て秋明纓の証言を聞かせる。辛子硯に真実を吐かなければ娘の鳳知微にも類が及ぶと迫られた秋明纓はついに鳳皓が大成王朝哀帝の遺児・長孫皓だと告げる。まさか、あり得ない…母の言葉に色を失う鳳皓。
鳳皓を拷問にかけ秋明纓が宗宸という人物と交流があったと聞き出した魏王はすぐにその家を捜索させる。家には宗宸を名乗る男がおり捕らえたが、それは実は宗宸の配下の一人が彼を守るため身代わりとなっていたのだった。
鳳知微の元にはすぐに都へ戻って来るようにと金羽衛の使者が向けられた。それより早く届いた母の手紙で、母が実は前王朝の秘密に関わっておりそれが明るみになってしまったため処刑されそうだと知った鳳知微は軍を率いて夏陽へ行った楚王の様子を見に行ってくると誤魔化して出て行った。
鳳知微を迎えにやってきた金羽衛副指揮使に、留守を預かっていた華瓊はマスクをして鳳知微のふりをして応待し、疫病が残っているので三日後体調が回復したら出発すると答える。
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めちゃおもろいシーンの連続なのにところどころカットされてるのが本当に悔しいわ。皇帝、辛子硯、秋明纓、魏王って最強の布陣なのに。
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