楚王に面会した華瓊は鳳知微から楚王の体調も調べて来るように厳命されたと言うが、楚王は医師にちょっと腕を触らせただけで脈を診せず、ただ発症してる者を診察してくれという。医師の診察の結果この疫病は閔海の夏陽地区で発生するものと分かり、治療薬もなんとかなりそうだった。
華瓊から楚王がどうやら罹患しているようだと聞かされた鳳知微はすぐにでも会いに行こうとするが華瓊が制止する。楚王は心配をかけたくないからわざと元気なふりをしているのだ、彼の気持ちを汲んでやれと。
寧弈は悪寒に耐えながら寧澄に常家の分家を調べるよう指示する。閔海を彼らに分封する計画をわざと常忠信に知らせ、さらに楚王が病のためその実行を延期させていることにするのだ。
(ここからかなりダイジェストになっている)
・常忠信は周家に圧力をかけ自分が閔海の支配者であることを強調するが、燕懐石が先回りして常忠信の野心を暴き閔海を守るため決起するよう燕家の名で呼びかけていた。
・鳳知微は寧弈の病に効く薬を探すため自ら疫病にかかり、治療薬の試験を行う。薬に効果があることがわかりすぐに寧弈の元へ持って行った。鳳知微が寧弈の事ばかりで自分に少しも振り向いてくれないことに赫連錚は苛立ち傷心する。
・鳳知微の献身的な看病で寧弈の病は良くなった。寧弈は今回の病で生死を彷徨ったことでやっと自分の本当の気持ちに気づいたと言い、鳳知微に好きだと告白する。
・寧弈の元に周家当主の周希中がやってきて、常忠信がひそかに兵糧を集め叛乱を企てていると知らせる。
・皇帝の前に彭沛が平伏している。そこへ顧衍が朝廷や軍内で常遠が関与していた悪事を調べ上げたリストを持って来た。皇帝はリストを手にすると中を見ることなく、顧衍に法に照らしてしかるべき刑を、斬首刑が相当なら斬首せよと命じる。彭沛はひたすら平伏し、常家の勢力に逆らえなかったし自分だけではないと言い訳をする。皇帝は刑部尚書のお前がたるんでいるせいでこのようなことになったと叱りつけ、だが牢獄長に降格を命じ日々反省しろと言いつけた。命は救われた彭沛は逃げるようにして去っていく。
(ここまで)
嫉妬深い大花は夫の戸棚に入っていた風呂敷包みの中をこっそり調べていた。ぼろい着物と、汚い小銭入れと、懐刀まである。そこへ辛子硯が音もなくやってきたため大花は驚き仰天する。辛子硯はそれは預かった他人の物だと呆れ、大花はぷりぷりして出て行った。
辛子硯はため息をついて風呂敷包みを戻そうとするが、着物の間に封書のようなものが挟まっているのに気づいた。取り出して開いてみると、それは長孫皓(※長孫は皇帝家の血筋を示す姓)という名が書かれ大成皇帝の玉璽が押されている出生証明書だった…。
辛子硯は大花の妹分の二花を牢獄へ遣る。翌朝、彭沛は牢獄長として初出勤するが獄卒や囚人が皆嘔吐している。そしてゆうべ二名の脱走者が出たと聞く。昨日は死刑囚の妻を名乗る女がやってきたがそいつが皆の飲み物に薬を混ぜたに違いない…。逃げたのはその死刑囚ともう一人は、楚王の侍衛から好待遇するようにと頼まれていた鳳皓だ。さらに鳳皓はあの鳳知微の弟らしい。
そこへ秋明纓が息子に面会を申し込んできた。彭沛は彼女が以前燕王から聞いていた秋都督の妹と知り、鳳皓は先日魏王が連れて行ってしまったと答える。
秋明纓は蒼白になりすぐに宗宸に伝える。なぜ魏王が息子を連れていくのか…。
その夜、秋明纓は戸棚に隠してある位牌から大切な令牌が無くなっていることに気付いた。なぜ…まさか鳳皓が!?
辛子硯は鳳皓を自分の屋敷に匿っていた。鳳皓は助けに来てくれた二花にひと目惚れしていて、それを察した辛子硯が娶りたいのかとかまをかける。だが嫁を貰うにはそれなりに財がなければ無理だという辛子硯に鳳皓は実は母から拝借してきた宝物があると明かす。きっと大成時代の由緒あるもので相当な価値があるに違いないと…。
彭沛はすぐに魏王の元へ行き事の次第を説明し、楚王や鳳知微、それに秋都督が関わる鳳皓には何か前王朝に関わる秘密があるのかもしれないと話す。そこへ秋尚奇が訪ねて来た。
甥を返してほしいと言う秋尚奇に魏王は「あなたもご苦労が絶えない事でしょう、彼は大変特殊な身分ですから。」と笑って答える。さらに魏王は全ては陛下のご判断だと言う。すでに陛下も真実を知ってしまった…秋尚奇は青ざめる。
戻ってきた秋尚奇は秋明纓に直ぐにでも都を離れろと勧めるが彼女は息子を置いて逃げられないと跪く。何か手はないか…秋尚奇は青溟書院の辛院首を訪ねる。
鳳皓の身柄が魏王の元にあることになっていると聞いた辛子硯は首を傾げる。陛下が真相を知っているというのは嘘だろう、知っていれば秋都督は即座に捕らえられるだろうから。しかし魏王は、果たしてどこまで知っているのか…。
魏王は牢獄の獄卒を問いただす。すると一人の獄卒が実は鳳皓が持っていた高価そうなお宝をちょろまかしたと白状し平伏した。差し出したその金色の令牌は、なんと血浮屠総指揮使と書かれていた。これは…これは素晴らしいものを手に入れた、魏王は令牌を握りしめる。
大成皇帝の遺児は背中にあざがあったという。辛子硯は鳳皓が眠っている隙に肩の後ろに青いあざがあるのを確認していた。彼が間違いなく哀帝の遺児だ…。
そこへ彭沛が慌てふためいてやってきた。そしてとんでもないことになったと血浮屠の令牌を見せる。
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なんかこのところシーンのぶつ切りが目立ってたけどこの回はひどい、不自然すぎる。全70話を急遽56話に収めようとしたのがバレバレ。話もわかりにくいし、まったく役者の渾身の芝居をなんだと思ってるんだ!恋愛をメインに出すことなく
寧弈の心情の変化を今まですっごい繊細に描いてきたことを高く評価してたんだけど、この回のダイジェストっぷりには失望だよ失望!そりゃ恋愛パートは物語の本筋にはあまり関わらないけど、楽しみにしてる女子かていてるんやで!!
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