「三国機密」第五十四集(大結局)

曹丕率いる軍を対峙した劉平はこれが曹操の遺志なのかと問う。曹丕は父の遺志とは関係なく、ただこの乱世という時代で自分の夢を実現させるためにやってきたのだと告げる。今戦えば孫権と劉備が攻めて来て、せっかく曹操が勝ち得た中原の平和を壊すことになると劉平は説くが、曹丕は父から愛されなかった自分はもはや、自分が父より強いことを証明することでしか生きる価値を見出せなくなったのだと吐露する。天下の平和は願っている、だがこの戦に勝った者が天下を救う権利を得るのだ…。

劉平は実は曹丕と戦う気はないのだと言う。元々自分は皇帝でもなんでもなかった、皇室が劉姓だろうと曹姓だろうと、人々が平和に暮らせる世の中であることこそが必要なのだと。彼は退位すると言うのだ。


朝臣らが皆反対する中、劉平は冠を外す。賈詡だけがよくご決断されたと手を握り見送る。

「皇帝ごっこ」はやっと終わった、宮殿の長い階段を降りると曇り空に急に光が差し込んできた。それは劉平の心の中を現わしているかのようだった。

城を出るとそこには司馬懿が待っていた。久しぶりに二人で狩りに出かける。劉平は自分の役目は終わった、次はお前の番だと言って握手し別れる。そして伏寿の住む庵へと向かう。

ついに再会を果たした劉平と伏寿は固く抱き合う。「みんな終わったの?」伏寿は問う。「いいや、これから始まるんだよ。」劉平は笑って答える。


曹丕は一人朝議の間の玉座にやってくる。机の上の箱の中には玉璽が。手を触れようとした時、曹節がやってきた。強引に皇帝の座を奪って、歴史に簒奪者と名を残すことになると罵倒する妹に、曹丕は自分が劉平より明らかに皇帝に相応しいと言い張る。曹節は怒って玉璽をつかむと兄に向って投げつけた。玉璽が床に落ち、曹丕は玉璽が欠けてしまったのではないかと慌てて拾い上げる。その様を見て曹節は失望し去っていく。

父が手にすることができなかった玉璽を、今自分は握っている。見たか、父上、俺はやったぞ、ついにやったぞ!曹丕は天を睨みつけて笑う。その口からは血が流れてきた。長年のストレスで彼の内臓はぼろぼろになっていたのだ。


曹丕は皇帝となり国号は魏となった。だがわずか七年で曹丕は逝去し幼い曹叡が帝位に就いた。曹叡の後見人となった司馬懿はいよいよ魏国を我が物にすべく動き出す。

幼い皇帝と山陽地方へ出向いた時に、山羊の怪我を治している劉平の姿を見つけた。だが彼は車を止めることなく通り過ぎていく。彼が見ているのは天下だけなのだ…。

 * * * * * 

曹丕ナレ死させるんだったらわざわざ時間かけて描かなくてもいいよなーって思うけど。

結局愛と友情が勝つみたいな漫画的ストーリーだった。歴史ものとして見たらアカン。

Chaoyang's Ownd

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