関羽がハン城を攻め曹操軍は惨敗した。関羽はハン城に陣取りこのまま許都へ攻め入り皇帝を迎えると言っているらしい。さらに密偵の報告では洛陽に撤退した曹操はこの所重い頭痛で臥せっているとか。本当に関羽が許都へやってきたらどうすべきか…劉平はとにかく城民の安全を第一に考えるよう命じる。曹操が死んだとなればまた中原が荒れよう…劉平は自ら洛陽へ赴き曹操の病を治してみようと考える。
洛陽では曹操が配下を集め良い策はないかと問うが皆八方塞がりのこの状況に何も言葉を発しない。そこへ司馬懿が孫権と組めばいいと言い出した。孫権は劉備と長年同盟を組んでいる、できるわけがないと皆呆れるが、司馬懿はこの同盟が有名無実になっている現実を告げ、孫権は必ず乗って来ると説く。曹操はすぐに孫権へ使者を出すよう命じた。
曹丕は父が司馬懿の策を採用したことで今後自分の立場もより良くなったと褒める。曹丕も司馬懿を信用いているわけではないが、自分の目的を果たすためのいわば協力関係だ。司馬懿もまた、自分は臣下であるから無用だと思えばいつでも殺せばいいとニヤリとする。
劉平は洛陽へ。曹操に、華佗の書によれば全身麻酔下で開頭手術すれば治ると告げる。だが曹操は、ずっと劉備や孫権が自分の敵だと思っていたが本当の敵はこんな近くにいたのだと笑って拒否する。劉平は世の平和のために戦うという目的は同じなのだから協力できるはずだと説くが、曹操はもう時間がないと力なく呟く。もしわしにもう10年時間があれば、お前と協力し平和を実現できたかもしれないな、と…。
洛陽で劉平は久しぶりに司馬懿に会った。司馬懿は声を潜め、曹操が死んだらその時が決起のチャンスだと告げる。そして漢皇室に寝返る可能性のある軍の名簿を手渡すのだった。
曹操と孫権の連合軍は関羽を打ち負かした。だが曹操はその凱旋時に倒れてそのまま亡くなった。予想通り青州で反乱の声が上がる。さらに曹操の次男の曹彰が後継の座を狙い兵を引き連れて洛陽に向かった。孫権と劉備もこの機を狙ってくる。曹丕は内外に兵を割かれ身動きできまい。今こそ決起の時だと朝臣らは劉平に訴える。ついに劉平は兵を挙げ北上すると告げる。
一方、曹丕はタイミングよく青州の反乱や弟の裏切りが発生し、これらは皆司馬懿が裏で手を回しているのではないかと問い詰める。だが司馬懿は自分はただ勝者の味方だと言うのだった。曹丕はもし自分が死ぬようなことがあればお前を陪葬させてやると告げるのだった。そして許都へ向けて兵を出す。
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こんな曹操はイヤだ。こんな簡単に懐柔される曹操はイヤだ。どう見ても心情の推移にムリがある。
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