「三国機密」第五十集

荀彧は今皇后を冷宮送りにすれば皇室を支持する多くの勢力から丞相が謀叛を企てているとの誹りを受けると酌量を願い出る。だが曹操は逆上し、お前が庇おうとしている皇帝は、口では協力しようなどと言いながら陰ではわしを殺そうとしている奴なのだと突きつける。荀彧は暗殺もクーデターも漢皇室に昔から仕えている臣下(漢老臣)の仕業であって陛下自身は無関係だと擁護するが、曹操はお前も漢老臣だったなと睨みつける。荀彧は自分を信じてもらえないのならもう何も言いませんと去っていく。入れ替わりに崔琰がやってきた。孔融が儒家の集会を開くと伝えに来たのだ(※孔融は孔子の子孫)。今回の皇后の処置について難癖つけるためかもしれない…。


曹操は劉平に、伏完の謀叛の罪は確定であるから連座で娘の伏寿も死罪になるのが規則であると言う。これを曲げれば皇帝は法を守らない身勝手な人物だと信用を無くし国は破綻すると。なおも抵抗しようとする劉平に曹操は突きつける、わしはお前の正体を知っても黙って我慢した、唐王妃の件でも譲歩してやった、伏完のクーデター、もはやわしは我慢し続けることはできん!

劉平は朝廷勢力が乱れる原因は曹操が兵権を独占しているからであって、はたしてそれは漢臣と言えるのかと言う。曹操は乱れの原因はそもそも皇后にあると突きつける。劉協の死を隠し陰で朝廷を操ろうとしたのは皇后一派なのだ!「だまれ!」劉平は声を荒げる。お前は臣下だ、私と皇后は主君だ。お前が好き勝手しようとするなら私は各地の王を召集し今すぐ逆賊を討てと命じるぞ!曹操はあざ笑う。劉備かそれとも孫権か今度は誰の傀儡になるつもりか知らないが、たった一人の女のためにこの中原を血の海にするつもりだとはなと。劉平には返す言葉もなかった。


皇后が去り誰にも相談できなくなった劉平は司馬懿の元へ。司馬懿は皇后を救う方法はただ一つ、お前のその仁慈の心を捨てる事だと言う。

司馬懿は潜龍観に劉平を連れていく。孔融と崔琰が儒家の集会のために建設した建物だ。中央の柱に触れるとどこか妙だ。司馬懿は言う、この柱にはからくりが仕掛けられており、スイッチを押せば柱が壊れ建物は一気に崩れ落ちる。儒家の集会に集うのは反曹操勢力が殆どだ。彼らがここで一網打尽になれば民衆はただの事故ではなく曹操が図ったと考えるだろう。曹操は退かざるを得なくなる、そうすれば皇后も助かる…。つまり数百人の儒家を犠牲にしろと言うのだ。やるかやらないかはお前に任せよう、司馬懿は笑って去って行った。


集会当日、崔琰は孔融の元を訪れ集会で事故を起こし曹操を追い詰める策を告白する。多大な犠牲を払うこの計画に孔融は猛反対するが、漢皇室を守るために他に方法はないと言って崔琰は孔融を部屋に閉じ込め出られないようにしてしまった。

儒家の集会で陰謀を警戒した満寵は潜龍観へ赴く。崔琰は満寵が儒家だったとは知らなかったと皮肉を言いながらも中へと案内する。満寵は立派な室内を観察していたが、ふと天井から埃が落ちて来たのが気になった。よくよく天井を見ると、この造りはいささか奇妙だ。その視線に気づいた崔琰は柱のスイッチに手をかけようとする…「おい!今すぐ逃げろ!ここは危険だ!」その寸前で満寵が大声を上げ皆が一斉に振り向いた。崔琰は曹操の命令で集会の邪魔をしに来たのかと突きつける。そこへ、劉平が現れた。崔琰は驚いてスイッチから手を離す。劉平は儒家を前に、儒教の教えに従い漢皇室を守ろうとしてくれるのは有難いが儒教以前に人の道として、世の人々を守ることを第一に考えてほしいと説く。

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曹操の言う事は至極当然だ…。そりゃそうだわ…。劉平ったら困ったちゃん。でもカワイイから許す!

Chaoyang's Ownd

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