「三国機密」第六集

曹丕は自分の家の前に賊にささった矢が落ちていたと聞いて、捜査に全面協力したいと満寵に申し出る。満寵が一連の事件について話すと曹丕は今の許都の状況がクーデターを起こすに絶好の機会となっており、袁紹が許都の誰かと内通し呼応されるのが最も危険なことだと言う。曹丕は太尉の息子・楊修を疑うが、実は荀彧も彼を警戒し敢えて要職に就かせることで派手な動きができないようにしたのだと満寵は答える。今陛下は一時避難的に尚書台にいるが、ここは人の出入りが多く誰が陛下と会っているか把握できない、そのため陛下を司空府に迎えたいと曹丕は申し出る。


楊修から事は済んだとの報告を受けた劉平。張宇は死んでしまったと聞いて心痛めるが楊俊は拘束を免れたと聞いてほっとする。司馬懿に手紙は渡してくれたかと訊くが、楊俊は今回のように逐一他人の安否を心配していればぼろが出る、よくよく皇后の言う事を聞くんだなと鼻で笑う。

皇后は間もなく都で大きな事件が起こると言う。劉協は生前に二つの聖旨を書いた。一人は劉平に渡したもの。もう一つは董承に渡された。皇后はその内容を劉平に耳打ちする。

直後、満寵が面会に来た。劉平は毅然とした態度で、張宇が殺された事件の責を問い、必ず犯人を突き止めまた張宇の遺体は丁重に葬るようにと命じる。厳しい叱責を受けた満寵は畏まり、しかし安全を期するため司空府へ移ってほしいと申し出た。


劉辟の反乱を抑えるため曹仁将軍が兵を率いて都を発つ。都の防衛を任された満寵は四方の城門を閉じさせる。 董承がクーデターを起こす際に自分たちが司空府にいたのでは足手まといになると劉平は心配するが、しかし表立って反対する理由がない。皇后は全ては亡くなった陛下やその臣下らが周到に練り上げた作戦なのだからお前は余計なことを考えるなと釘をさす。


曹操の娘・曹節はお転婆で庭で剣舞のまねごとをして母に叱られる。母は司空府に陛下を招くことになったので今後庭には出てはいけない、くれぐれも無礼のないようにと言いつける。曹節は陛下がまだ十八歳だというのに戦争でいろんな所へ避難し続けやっと許都で落ち着けるかと思ったら宮殿が火事になり可哀想だと同情するが、それを聞いた兄の曹丕は我が陛下はそんな同情に喜ぶ人ではないぞと苦笑するのだった。


陛下が司空府に移ると聞いて董承は青くなるが楊俊はむしろ都合がいいと言う。尚書台では満寵の監視下に置かれ厄介だが司空府は、曹操こそ脅威だが彼のいない屋敷などただの女子供の集まり、恐るるに足りぬ…。


劉平らは司空府へ移る。不在の曹操の代わりに妻の卞夫人が皇后を案内し、曹丕が劉平を父の自慢の書庫へ案内する。ずらりと並んだ書物を前に劉平は幼い頃の記憶を蘇らせる。心優しく、剣の稽古よりも医術など人を助ける事を学びたいと思う楊平(劉平)に、司馬懿は「この乱世で必要なのは力であり王道(道徳)で世は救えない、まあ皇帝にでもなれば話は別だが。」と笑った。皇帝にでもなれば…皇帝になったじゃないか!

 * * * * * 

 満府君、その虎みたいなモミアゲが気になって仕方ない。

董承、王服は漢室派、楊彪親子も表向きは漢室派(袁紹一派かも?)、満府君は曹操派?荀令君も??ここが微妙でよくわからん。司馬懿はたぶん曹操派に付いて結果楊平と対立することになるという筋ではないかと予想。

0コメント

  • 1000 / 1000