魏帝が祭事で高平遼へ行く。曹爽ら朝臣も皆同行するのだが、丁謐はその間都の防衛が手薄になることを恐れる。曹爽は司馬懿は死人も同然で既に脅威ではないと気にも留めない。念には念を入れて何晏が子上に探りを入れるがやはり司馬懿の病状は思わしくないようだ。丁謐も人を使って見舞いに行かせるが、司馬懿は息子らに支えられてようやく動ける有様で耳も遠くてなかなか会話が通じない状態だった。丁謐はそれでも司馬家全員が芝居しているのではと疑るが、曹爽から心配し過ぎだとたしなめられる。
その夜怪しい黒装束が蒋済、陳泰の館を訪れ文を置いていく。文を見た彼らはその内容に衝撃を受ける…。
柏氏は夜中にふと目が覚めたが横にいるはずの仲達の姿がない。一人で動けるはずもないのに…灯りを手に探しに行くと、そこには剣を手に立つ赤い着物の老人…仲達だった。病気は嘘だった?がくがく震える柏氏に仲達は言う、おまえはきっと賛成しないと思うから黙っていた。今日わたしは初めて他人の刀ではなく刀を振るう者となるのだ!
夜が明ける。既に司馬府内には汲布が鍛えた兵がびっしり待機していた。仲達は素早く指示を出す。曹爽らが出発した後すぐさま叔達と子元は兵を率いて宮殿を制圧、子上は太后の元へ行き太后詔を出してもらう、蒋済、陳泰らは尚書台へ行き都に残る朝臣に一切の外出を禁じると発布を。汲布にはこの作戦の要である武器庫の占拠を命じる。都を制圧した後は橋を落として曹爽の帰路を断つ、行くぞ!!
曹爽の屋敷の留守番していた何晏は女達と遊んでいたが、見張り台の兵から大軍が近づいてくると聞いて慌てて見に行く。先頭の馬車に乗る赤い着物の男、司馬懿だ!奴を、奴を射殺せ!何晏が号令をかけるが仲達の恐ろしいまでの眼力、迫力に兵士たちはみな怖気づいて動けなくなる。
汲布の兵が武器庫に突入。衛兵らは慌てて扉の前に並び剣を向ける。仲達は全くひるむことなく剣を杖替わりについてゆっくりと近づいていく。驚く衛兵長にただ静かに一言「開けろ。」と。馬鹿な、武器庫は誰も入れることはできない!そう言って剣を振り上げた衛兵長を仲達は一瞬にして串刺しにした。投降する者は殺さないと汲布が叫ぶ。衛兵らは仲達の恐ろしい形相にみな下がっていく。汲布の兵は一斉に中へ入っていった。
同刻、司馬師は目の前に立ちふさがる宮殿の門衛長を殴打し捕縛する。そして槍を向けるかつての部下らに呼び掛ける。これは奸臣・曹爽を討つため、お前達を傷つけたくはない、道を開けてくれ。その言葉に門衛らは一斉に道を開ける。
太后の元には子上の兵が。子上は太后に奏表を差し出す。曹爽を追放するという詔だ。陛下に一切危害は加えません、我々は陛下の忠実な臣です…子上は膝をつく。太后は奏表に印を押して子上に手渡す。
曹爽、何晏、丁謐の屋敷も制圧し、残る兵は洛水の浮橋に陣を張る。兵も武器もあるとはいえ、曹爽の元には朝臣らと天子がいる。もし曹爽が天子の名で許昌に遷都すれば許昌の兵をも動かせる。子元は天子を取り返しに行くというが、そうなれば曹爽は文字通り天子を盾にするだろう、万が一天子を傷つければ諸侯は皆こちらを反逆者と見る。
仲達は言う、この戦いは曹爽を殺すためではない、魏国の存続のための戦いなのだ。もし曹爽が天子を返せば彼を殺さず、ただ兵権を取り上げるのみでその爵位も財産も保証する、と。蒋済はその言葉を曹爽に伝え投降を促してみると申し出る。
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引っ張った甲斐あって、だいぶスッキリする爽快な回でありました。あまりにマンガみたいな演出でちょっと笑っちゃったけどね。
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