(10分くらいかけて前作のあらすじ紹介。)
魏王・曹丕が許都へ赴いた際に南門が自然に崩れた。曹丕は不吉だと思い許都を焼き払った。洛陽へと戻る途中、曹丕は外に見慣れた後姿を目にし馬車を止めさせ外へと飛び出た。道端で葦を刈っていたその百姓は振り返ると微笑み拝礼する…仲達!そう思ったのは一瞬でよくよく見れば少し背格好の似た見知らぬ男だった。
曹丕の体調は日に日に悪化し医者らも何も言わなくなった。曹丕も既に死期を悟っていた。曹丕が司馬仲達の事を考えてると知った郭皇后は都へ呼び戻せばいいと勧める。だが曹丕はわざと仲達を復職させないのだ。彼の復職は息子の曹叡が天子になってから。そうすれば仲達は曹叡に恩義を感じ忠実を尽くしてくれるだろうから…。郭皇后は仲達が元より曹丕に忠誠を誓っておりそんな気遣いは無用だと訴え、せめて顔だけでも見れば安心するのではと提案し、曹丕もやっと校事(密偵)の汲布を遣って密かに仲達を都へ呼びよせることにした。
曹叡は母を殺した父を憎んでいた。それを知る侍従の辟邪はいずれ父王が亡くなったら天子になるのだから今は堪えるようにと説得する。
病は日増しに悪化し間に合わないと悟った曹丕は曹叡と曹休、曹真、陳群を召集する。そしてお前達四人が曹叡を補佐し国を守って行ってくれと言う。四人?曹真は部屋を見回し訝しむ。読み上げられた聖旨はこう告げた「曹叡を太子とし、曹休、曹真、陳群、司馬懿が補佐せよ。」それを聞いた曹真は即座に反対しようとするが聖旨に逆らう気かと言われやむなく引き下がる。曹丕は曹叡の手をとり静かに告げる「見ろ、今この時から戦いは始まったのだ。お前はこの四人の争いを上手く利用し従え用いねばならん。大変だが、やるのだ。」
曹丕は郭皇后の手を握る。意識がもうろうとしてきた彼の視界には仲達が若い頃の姿で参内し拝礼する幻が見えた…。
曹丕は逝去し、魏文帝と諡された。魏王の死をチャンスとみて呉・蜀は虎視眈々と攻め入る機会を狙うのだった…。
蜀国にて。丞相の諸葛亮は曹丕が死んだとなると各国のバランスに乱れが生じまた戦乱の日々が始まるだろうと予見する。馬謖は曹丕は太子を決めていないので魏国ではきっと内乱がおこるだろうと言うが、諸葛亮は曹叡が後継となると断言する。馬謖は曹叡などたかだか23歳の若造でしかも母親が罪を犯し処刑され宦官に育てられたような男に何ができるかと高を括るが、諸葛亮は曹丕がきっと有能な臣下を補佐につけるに違いないと言う。
曹丕の葬儀に遅まきながら駆けつけた司馬懿は棺の前で慟哭する。曹叡は皆を下がらせ、司馬懿を助け起こした。
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ほんのプロローグといった第一回。つかいきなり曹丕退場?李晨ファンは泣くなぁエエーン(>_<)
曹叡がパッとしなさすぎでどういう意図なのか…辟邪がわりとイケメンなのでキーマンだよなぁ(と物語を邪推してしまうのミステリファンの悪い癖。)
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