「天盛長歌」第四集

太子・寧川はいらついていた。突然浮上した血浮屠の影、哀帝の遺児の噂、楚王府に現れた暗殺者…。常海はあの時現場にいた兵士らは皆口封じに殺したし谷底へ消えた顧衡と赤子が万に一つも生き残れるわけがないと言う。哀帝の遺児が生きているなど血浮屠が天盛王朝を揺るがすためにでっちあげた噂にすぎない、我々がすべきことは、血浮屠の残党を殲滅することだ…。


趙王寧研は堤防の建設を任されていたが、ここ数日作業員がいなくなる事件が頻発している。作業員の妻がやってきて、夫は作業がつらくて逃げ出したのではなく失踪したのだと訴えるが皆ばかばかしいと取り合わない。

太子が都近くの山に血浮屠のアジトを発見し今から退治に行くと聞いて驚いた辛子硯は金羽衛指揮使の顧衍に同行し現場へ向かう。その道中で伏兵に襲われた。そこへ太子と常海の兵がかけつけ伏兵は撤収していった。太子は負傷した顧衍と辛子硯にはその場に残るよう命じ伏兵を追って行った。

その夜、寧弈の元へ辛子硯が肩を落とし蒼い顔でやって来た。彼は亡き寧喬の遺言を受け楚王を補佐し名君となるよう導くつもりだったがそのために幾人の犠牲者を出さねばならないのだろうかと呟く。寧弈は何があったのかと問いつめ、辛子硯はため息をつき今日起こったことを話す。

間もなく寧弈は呼び出され太子の元へ。広場に十数人の遺体が並べられていた。これらは太子が殲滅した血浮屠の残党だという。しかし血浮屠の再来はそもそも辛子硯がでっちあげたウソだ、彼らは一体…?

皇帝がやってきて、太子は誇らしげに成果を申し出る。が、その時傍らにいた趙王は遺体の顔を見て思い当たった、堤防建設で幾人も失踪者が出た事…まさか彼らが…顔色を変えた趙王を遮るように太子はこれで事件は解決したと父帝に言う。皇帝はしかし、当初血浮屠は燕州にいるという話だったのに突然都の近くに現れたのかと問い、事件を今後楚王が継続し捜査するようにと命じた。太子にこんな乱暴な真似をさせるなと付け加えて…。


事件を引き継ぐことになった寧弈は趙王と顧衍に現状を問うが、顧衍はここ何か月も捜査しているがまったく手掛かりがなかったと答える。寧弈は太子が殺した血浮屠の遺体が手掛かりとなると提案する。彼らの顔を知る者がいないか見せて回ればよい。顧衍は名案だと言うが趙王がだめだと制止する。理由を問われ趙王はしどろもどろになるが、寧弈が多くの遺体を衆前にさらすと人々を怖がらせてしまうからですねと助け船を出し趙王はうんうんうなづく。そして単に血浮屠を捕らえるよう広くお触れを出せばいいと言う。顧衍は釈然としなかったがその命に従う。


血浮屠の残党を見つけた者には千両の黄金を出すとの触書が出された。人々は今更前王朝の話を持ち出してきているのかと笑い飛ばす。 寧弈は顧衍を呼ぶ。顧衍はあの顧衡の実弟、元血浮屠だった。18年前哀帝の遺児を追うのに多大な協力をしてくれた、本来は寧弈と彼が功労者であったのに寧川がその功を横取りし顧衍を自分の配下とした…。寧弈は彼の妻の持ち物であった香袋を差し出す。顧衡は震える手でそれを受け取った。寧弈は自分に協力してくれと言うが、顧衡は皇家の後継者争いには関わらないと睨みつける。当時彼がなぜ血浮屠を裏切り実の兄を追い詰めたのか、それは寧弈が彼の妻を人質に取ったからだ。お前と寧川の何が違う、太子の位のために無垢な赤子の命を取る、それがお前達だ!そう突きつけられしかし寧弈はあの時は何も知らない子供だったが、今は命の尊さを学んだと告げる。母や三兄を殺された、命を奪われる辛さと憎しみを覚えたと…。

寧弈は顧衍に密かに趙王の同行を見張ってみろと言う。お前や金羽衛の多くの兵士を負傷させた、その真相を教えてやろう、と。

 * * * * * 

なにこれめちゃくちゃオモロイんですけど!硬すぎる黒すぎる陰謀ものとして!

これ美男美女の恋愛ものだと思って見た人死亡します難解すぎて。

寧弈のキャラがほんま良いなー。すごいグッジョブ。そして皇帝と燕王のタヌキっぷりがやばい。真打は燕王か?

Chaoyang's Ownd

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