「軍師連盟」第四十集

鄄城の監視役からの報告書が届く。それを見た曹丕は尚書台には知られないように華歆と満寵を呼ぶよう命じる。

報告書には曹植が反逆を図っているとあった。しかも叡公子は実は曹植の子だと。曹真は曹植のこのような戯言や振る舞いを許してはおけないと曹丕を焚き付ける。そして曹植を都へ呼び調査し罪を問うべきだと進言する。


灌均が曹丕に謀叛だのあることないことを報告していたと知った曹植は実姉の清河公主に助けを求める。なんとかして母上に会わせてもらえないか…。しかし先に曹丕がやってきた。曹植は灌均の報告はでたらめで冤罪だと訴えるがやはり曹丕の心を動かすことはできなかった。諦めて連行されていく。

清河公主は母に救済を頼めないかと夫の夏侯楙に頼むが、後宮は政事に関与してはならない定め、太后でも無理だろう。今曹植を救えるとしたらただ一人・・・。


曹真は帰還してみれば朝廷はすっかり司馬懿の勢力に押され新制度が進められている。曹洪は、夏侯家が司馬家と縁を結んだためにやはりおおっぴらに反対できないからだと言う。曹植の事で甄氏が失脚し叡公子が太子候補から外れれば、我々は礼公子を推して太子の位につけよう。そして司馬懿らの勢力を排除するのだ。


夜更けに何者かの気配を感じた春華は飛び起きる。部屋の外の怪しい人影が、清河公主からの伝言で曹植が帰京しすぐに逮捕されたと言って去って行った。なぜ清河公主か仲達にそんなことを伝えにくるのか…。仲達は曹植の処遇は自分の身にも関わって来ると言う。純粋で駆け引きを知らない甄氏は子建を助けてくれと陛下に頼むかもしれない、そうすれば陛下の事だ、激怒してその怒りは叡公子にも及ぶやもしれぬ、そして甄氏と仲達の誓いが公けにされてしまう危険すらある…。


甄氏の元に叡公子が涙を湛えてやってきた。陛下から宮殿へ出入りするなと言われた、自分は陛下の子ではなく子建叔父さんの子だと…母上、ほんとうなのですか!?

甄氏はその言葉に驚愕する。あなたは間違いなく陛下の子、そのような妄言に惑わされてはいけないと甄氏は息子を抱きしめる。


仲達は曹丕に面会を申し入れるが曹丕は家の事に口出しするなと会うことを拒む。

甄氏はやはり曹丕に子建は無罪で釈放してほしいと願い出た。お前は昔から、昔から延々と子建を助けてくれとそればかり私に言う、まだ足りないのか、曹丕は怒りを抑えながら問う。甄氏は兄弟が争う姿は亡き先帝さまも見たくはないはずだと訴えるが、曹丕は先帝の事は口に出すなと激怒する。先帝は唯一過ちを犯した、それはお前をわたしに嫁がせたことだ!それが全ての元凶、わたしが子建を憎む元凶だ!

甄氏は涙を浮かべ、もし叡公子をあなたの子と認めないなら私が死をもって証明すると告げる。その代わり叡公子は殺さず生かしてほしいと。曹丕は後で薬を送らせると答える。甄氏は拝礼して立ち上がる「曹子桓、来世では、私は二度とあなたに会いたくないわ。」そう言って甄氏は部屋を出ていく。曹丕は引き留める言葉を発することはできなかった…。


侍従長から曹丕が甄氏に毒酒(死刑宣告)を送ると聞かされた仲達は甄氏の元へ連れて行ってくれるよう頼む。叡公子の目の前で甄氏が死ぬようなことがあれば、公子は親不孝者だと誹りを受け、太子の位は受けられなくなる!

仲達は侍従長に案内され後宮を走る。(※後宮は皇帝一族以外の男子は立ち入ってはならないので違反である。)やっとたどり着いた甄氏の部屋、その入口で毒酒の杯を持った侍従が出ていくのとすれ違った。甄氏は既に毒酒を飲んだ後だった。すぐに部屋に入るが甄氏は口から血を流している。後から駆けこんできた叡公子を仲達と侍従長が引き留め無理矢理部屋から連れ出した。

仲達は暴れる叡公子を背負って郭照の元へ向かう。泣きじゃくる叡公子に郭照を母上と呼べと怒鳴る。彼女だけがお前の命を救うことができるのだ、このままでは甄氏は無駄死にしたことになる!跪いて母上と呼べ!

叡公子は泣きじゃくりながら母上と言い、郭照は公子を抱きしめる。そこへ陛下がやって来たとの報せ。曹丕は法に背いて勝手なことをした仲達と侍従長を連行させる。そして叡公子は追放するとの聖旨を出したと告げるが郭照は既に叡公子を自分の養子にしたと訴える。なぜこの子を選ぶ、なぜ彼女の子を養子に選ぶのだ…曹丕は怒りに震えながらも聖旨を撤回させる。司馬懿め、やはりわたしの世継ぎのことにまで干渉してくる気か…。


曹丕の前に仲達はひれ伏す。罪を犯したのは重々承知、死をも覚悟しておりますと言う仲達に、わたしがお前を罰することはないとでも思っているのだろうと曹丕は突きつける。仲達は死を覚悟していると繰り返し、国家は長子が守っていくのが世の道で私情によって長子を太子に立てぬは死んでも諌めねばならない、それが自分の役目だと答える。曹丕は憤慨して書を投げつける。お前はいつもそうやって平伏して媚びへつらってるように見えて、その実わたしの人生を操って来たのだ!お前には政事をすべて自由に任せてきた、だがわたしの家のことにまで手を出すのか?将来お前はわたしの太子をも自在にしたいのか?!

仲達は曹丕の目をじっと見て、今までもこれからも未来永劫、私は陛下に忠誠を捧げていると告げる。

 * * * * * 

甄氏、お美しいわぁ・・・(二回目)

この"歴史は繰り返す"的な演出すごく好き。因果応報な。

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