「軍師連盟」第三十七集

司馬師と夏侯徽の結婚式が華やかに催された。孫の晴れ姿に司馬防は目を細める。曹洪と曹真は司馬防と仲達に半ば強引に酒を勧める。体の弱り切った司馬防は酒を飲まされ倒れてしまった。

報せを聞いた曹丕は何が何でも司馬防を助けよと医者を派遣する。今仲達に休まれては困るのだ。心配する郭照にはお腹の太子のことだけ考えていろと帰らせる。その言葉に郭照は衝撃を受ける。彼は正室の甄氏の子・叡を差し置いて私の子を太子に就けようと考えている…!


司馬防の部屋には親族が皆集まっていた。司馬防はなぜか柏氏を側に呼ぶ。続けて春華を呼ぶ。春華の手を握り、柏氏ももう片方の手を握る。司馬防は二人の手を引き合わせ握らせた。そして静かに息を引き取った。


司馬防がそのまま亡くなったと聞いて曹洪と曹真は喝采する。これで司馬懿と司馬孚は三年は喪に服すため朝廷には出てこない。しかし夏侯尚はこの事が原因で自分の娘が司馬家でいじめられるのではと心配する。


司馬府で司馬防の葬式がしめやかに行われていた。そこへ皇帝の聖旨が届く。聖旨を持ってきたのは今は秘書郎として曹丕に仕える鍾会だ。

「良臣を亡くし誠に残念である。父を亡くし哀しみは量り知れぬであろうが国の務めを果たせ、七日後には出勤せよ」

仲達は三年の喪に服すのが子の務め、聖旨は受け入れられないと答える。


自分を本当の娘のように可愛がってくれた司馬防の死に郭照は涙が止まらない。自分はここで見舞いにも行けなかったのだ。そこへ甄氏が心配して薬湯を持って訪ねてきた。妊娠中に悲しんでいてはお腹の息子に良くないと。郭照は息子ではなく娘であってほしいと言い、甄氏は驚く。男児である方が陛下もお喜びになるはずよと。郭照は叡と後継を争う様な事態になってほしくないのだと言うが、甄氏はもし叡が何らかの事情で太子になれないのだとしたら郭照の息子にぜひ太子になって欲しいと言う。そしてどうか叡を殺さず生かしてやってほしいと…。何を馬鹿なことをと言うが甄氏は郭照の手を握り、もしわたしがこの世からいなくなったらどうか叡の面倒をみてやってほしいと言う。司馬中丞が三年間も朝廷を離れればどんな政変がおこるか知れないから、と。


哀しみにくれる仲達に、春華は自分が子供たちを連れて彼の故郷へ行き墓を守るのであなたは国の仕事をやり遂げてと言う。

曹丕が司馬懿に喪に服さず出勤するよう聖旨を出したと知った曹真は猛然と抗議に行く。が、誰が司馬防に無理矢理酒を飲ませ夏侯楙に凶行を示唆したのだと返された。なぜそこまで司馬懿を庇うのか、奴は我々一族を押しやろうとしているのに!なおも突っかかる曹真に曹丕ははっきりと告げる、この新制度を根付かせるためだ!将士を掌握した者が天下を得る、他の誰でもないわたしが、その天下を全て手にするのだ…!曹真はようやく気付いた、曹丕がかつての熾烈な後継争いによって親族をも信じられなくなってしまっていたことを…。

そこへ郭照が急な腹痛で倒れたとの報せ。曹丕は急いで彼女の元へ向かう。


郭照は流産する。医者の見立てでは妊娠中に禁忌の食物を食べたようだという。しかも今後妊娠できない体に…。曹丕は憤怒のあまり吐血する。心配する侍従らを振り払い、すぐに彼女に関わった全ての者を調べ上げろと命じた。


司馬懿をどうすればよいかと集う曹一族に、曹真は戦う相手は司馬懿ではなくなったと言う。これから戦う相手は"将来"だ。曹丕は我々を救うことはない、ならば次の世代、太子に希望を託そう。叡公子は母親の甄氏が冷遇されているため太子になるかどうかわからない、曹丕が寵愛する郭照は子供のできぬ体に。そして曹丕は先ほど吐血していた。若くして吐血するとは、その病は決して軽くはない…。


調査の結果郭照の食べた汁物に堕胎薬が盛られていたことが判明、そして小姓がその汁物は甄氏が送ったものだと言う。曹丕は激怒し剣を手に甄氏の部屋へ。甄氏を切り付けようと振りかざした剣を叡公子が手でつかんで必死に止める。我に返った曹丕は剣を手放すが、すぐに甄氏を冷宮へ押送しろと命じた。 春華は郭照を見舞いに参内する。郭照は甄氏が自分に危害を加えるわけがないと訴える。甄氏は何者かに陥れられた可能性があるというのだ。


喪服のままやっと曹丕の前に現れた司馬仲達は開口一番、甄氏は冤罪だと訴える。

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残り話数あんまりないけど、ひょっとしてこれ曹丕が死んで終わりか?

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