「軍師連盟」第三十五集

夏侯惇の祭壇に曹丕が司馬懿、陳群を連れ現れた。夏侯惇の息子・夏侯楙は司馬懿の姿を認めると短剣を抜き放ち襲い掛かるが汲布によって遮られ捕捉された。夏侯惇の一族は皆曹丕に仇を討たせてほしいと訴える。曹丕は夏侯将軍は中風を患っていて司馬府でめまいを起こし倒れたのに、人の死を利用して他人を陥れようとするなと夏侯楙に言いつける。

曹丕が故人を見舞った後、仲達も祭壇へ上がり膝をつく。夏侯将軍は本当に国の事を心配しておられた、最期に失礼なことを申し上げて本当に後悔しております。そうして深々と頭を下げる。曹丕は皆に言う、夏侯将軍の言っていた通り国は外敵に睨まれ決して安全とはいえない、今内輪同士で争っている暇などないのだ。皆で協力し先帝や将軍の夢見た天下統一を果たすべきではないか!


曹真はしかし納得できず曹丕が司馬懿を贔屓し一族を退けようとしているようにしか見えないと言う。曹丕はこれが時代の流れ、"形勢"なのだと説くが、曹真は曹一族と夏侯一族の率いる40万の兵は形勢と呼ばないのかと訴える。


仲達は曹丕に自分が死んで夏侯惇に詫びるので、その上で新制度は継続してほしいと訴える。曹丕は仲達の目の前に自分の剣を投げ捨てる。謹んで罰を受けますと言う仲達にしかし曹丕は、これで青徐の叛乱を抑えに行けと命じる。仲達を曹一族から遠く引き離しておくことが彼にできる精一杯の保護なのだった。


曹丕は柏霊筠に印を与え、毎日戦況と司馬懿の動向を報告するよう命じる。郭照は帝の部屋から出て来る柏霊筠とすれ違った。一体何をしにここへ…?

ある夜、曹丕は悪夢にうなされ郭照に揺り起こされた。このところ悪夢ばかり見る、兵権を渡す相手を間違えたのかもしれない…そんな呟きを郭照は確かに耳にするのだった。

郭照は汲布を呼び、皇帝にも内緒で仲達を密かに護衛してほしいと頼む。柏氏が何か企んでいるのかもしれない、しかし後宮は政事に干渉してはならない掟、どうか長年の誼で協力してほしいと。汲布は快諾する。


青徐は先帝も苦戦した地、文官の司馬懿が行って勝てるわけがない、奴も終わりだ。曹洪は笑うが、曹真は奴は戦わずして勝つかもしれないと言う。奴は昔から策略を操る…。勝ってしまったらまた功を上げ勢力を取り戻してしまうと曹洪は焦るが曹真は心配ないと答える。この所司馬防が姿を見せないが、どうやら永くはないらしい。司馬防が死ねば司馬懿は三年間喪に服す、その間に我らが朝廷を牛耳ってしまえばよいのだ!


その噂の司馬防は、足腰が弱ってしまったものの司馬家を支えるためにまだまだ死ねないと気を張っていた。曹丕に面会し、もし自分が死んでも仲達には戻らせず任務を全うさせてほしいと事付ける。そして孫の司馬師と征南将軍・夏侯尚の娘を結婚させてほしいと願い出た。

曹丕は夏侯府を訪れる。突然の訪問に夏侯尚は慌てて出迎える。曹丕は夏侯尚の娘・徽にまだ婚約者がいないと聞くと、司馬懿の長男はどうだと言う。


夏侯尚から話を聞いて曹真もあっけにとられる。あの司馬家と縁組などありえない。しかし陛下が直々に訪ねてきて結婚を勧めたのだ、断りようがない。まぁ司馬家の小僧一人くらいなんとでもなる、重要なのは司馬懿を二度と朝廷に上らせないことだ…。

夏侯玄は狩りの最中の司馬師を訪ね、妹を幸せにできるのかと問う。司馬師は結婚と政治は別物であり、結婚したら仕事でどんな苦境に立たされようとも一生守っていく覚悟だと答え、夏侯玄はその誠実な物言いにひと安心するのだった。

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子丹がライバル役ってのはちょっと物足りなさすぎるよなぁ。個人的には好きなんだけど悪役ではなく味方であってほしいキャラ。悪い人じゃないんだよ、イケメンだしw

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