「軍師連盟」第十二集

この試練は二人の公子を試しているようで実のところは司馬懿と楊修の力量比べ…楊修は強引に門を突破し司馬懿は引き返させたという報告を聞いた荀令君はにやりと笑う。


子桓と仲達は戻り丞相に命令を達成できなかったと陳謝する。丞相は軍令を帯びた身なら門衛の一人や二人殺して通ればよかろうと言うが、子桓は城門を閉めろという父の命令に背くような真似はできなかったと言い、自分が令旗を届けられずとも弟が必ず届けてくれると信じていたと答える。二人は自ら大理寺(拘置所)へ赴き沙汰を待つ。

子桓と仲達は何とはなしに兄弟の話になった。子桓には曹昴という勇敢な兄がいた。子桓が十歳の時、兄は宛城での戦いで自分をかばって矢の雨を受け戦死した。父は今でも兄の代わりにわたしが死んでいればよかったと思ってるはず。兄が生きていれば間違いなく後継になり、こうやって兄弟が争う事態にはならなかったはずだ…。

子桓は仲達に自分に付いて来たことを後悔しているかと自嘲気味に尋ねるが、仲達は決して後悔はしないしこれからも付いて行くと答える。


崔尚書は荀令君に、丞相の跡目となるべき子桓が投獄されるという一大事に朝臣がこのまま黙ってていいのかと詰問する。いくら丞相が子建を贔屓にしているといっても世の観念は長子が後継になるものでそれを崩しては人々の支持は得られないどころか袁紹と同じ轍を踏む!すると荀令君はその言葉を待っていたと言う。部屋の奥から朝臣が次々と現れた。皆考えは同じだったのだ。崔琰を先頭に皆は丞相へ諫言に向かう。

甄氏と阿照に子桓の救出を頼み込まれた卞夫人は、あの日東門を閉じ子桓を追い返した門番を丞相への元へ連れていく。門番はあの時殺されても文句は言えない立場であったのに子桓が自分に老いた父母や幼い兄弟がいることを鑑みて引き返されたのだと、今子桓公子の代わりに自分が死罪になりますと申し出た。曹操は門番を赦してやるが、しかし未だ子桓を釈放しないのだった。


曹操自ら南征へ出立する。その見送りのため特別に釈放された子桓に、仲達は父の前で泣きなさいと指示する。

鎧に身を包んだ曹操がゆっくりと近づいてきた。と、子建が進み出て勇壮な詩をうたい見送る。それを見る子桓はとても泣く気持ちにはなれない。と、突然仲達がぴしゃりと顔を殴った。不意の痛みに思わず涙がにじむ。そのまま父の前に押し出された。

子桓は涙を浮かべ、父が国の重責を担って出陣するというこの時に何の役にも立てず申し訳ない気持ちで一杯ですと土下座する。

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なーんかいいコンビになってきたこの二人。

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