郭照はどうしたらいいかわからず曹丕に泣きつく。事情を知った曹丕は父・曹操に司馬懿が突然失踪したことを告げ司馬防の処刑を先送りにし捜査した方がいいのではと提言するが軽く追い払われた。
司馬防の処刑が迫れば必ずや衣帯詔に動きがあるはず…曹操の目論見通り、楊彪が自首してきたとの報せ。曹操は敢えてその報せを無視する。続いて荀彧と楊修がやってきた。荀彧は司馬防が処刑状にサインすることを拒否していると告げる。曹操はそんなものは適当に処理すればいいと言い、どうせなら明日の処刑には荀彧が立ち合えばいいと命じる。と、楊修が自分も処刑に立会い嫌疑を晴らしたいと申し出た。彼は司馬防が死ぬところを確実に見届けて一刻も早くこの"殺人計画"を終わらせ解放されたかったのだ。
翌日、荀彧は楊修を呼び、司馬防が結局処刑状にサインしなかったため彼の筆跡を真似てサインを書き入れてほしいと頼む。公文書偽造は気が進まなかったがとにかく早く事を終わらせたい楊修はサインを書き入れる。
張春華と郭照は司馬防が牢屋から刑場へ移送されるところを襲って司馬防を救出しようとするが曹丕に阻まれ捕まり揃って刑場へと送られた。司馬防に死刑が宣告される。群衆の中から叔達が飛び出してきて冤罪だと叫ぶ。楊修を指さし奴が父を罠に嵌めたのだと。だが取り押さえられ成す術がなかった。
時間が来たが荀彧はなぜかすぐに執行命令を出そうとしない。楊修らに催促されようやく命令を出す。死刑執行人が刀を振り下ろそうとしたその時「待ってくれ!!」なんと仲達が刑場に現れた!
仲達は父は冤罪である、その証拠に処刑状のサインは楊修が偽造したものだと訴えた。曹丕に真偽を問われた荀彧は確かに楊修が書いたものだと答え、楊修は目を剥く。実はこれは司馬家から出てきたという袁紹の手紙が楊修によって偽造されたことを証明するための仲達の策だったのだ。荀彧に、自分を殺すことで司馬家の容疑を晴らしてほしい、本当に殺すかそれとも殺す芝居をするかは任せると言って。そして荀彧は彼を生かす選択をしたのだった。護衛に急所を外すよう指示し仲達を殺したように見せかけて河へ落とし、ひそかに汲布に救出させていたのだ。
楊修は仲達がでたらめを言っていると主張するが、捜査主任の満寵しか知り得ない「金の食器の箱から手紙が出てきた」ことをうっかり口にしてしまう。曹丕は刑の執行を停止し楊修と仲達を連行させた。
牢獄の楊修の元を荀彧が訪れる。楊修はなぜ彼が楊家ではなく司馬家を助けたのかと問う。荀彧はただ曹操の敵味方という観点ではなく、国の益となる選択をしただけだと答える。勝敗を競うことはたやすいが勝ち得たものを守りぬくことは難しい、国もまた同じだ…。
荀彧は曹操の前に平伏し、楊修の悪巧みを暴くためとはいえ司空を騙すことをした(※公文書偽造)事を謝罪する。だが曹操は彼の手を取り、国のために務めを果たしただけで謝るようなことは一切ないと身を起こさせる。そして司馬家は冤罪だったとして全員釈放し、死んだ董承や他の朝臣らの名誉を回復すると告げる。己のためだけに動いているように見えた曹操が実は漢の国のことを一心に思っていたと知り荀彧は感服し改めて曹操に忠誠を誓うのだった。
その様子を物影から見ていた郭嘉はさすが司空だと舌を巻く。人の命を奪うことはたやすいが、人の心をつかむことは難しい。彼は簡単にそれをやってのける…。曹操は言う、人材は何より重要だ。もし自分が出陣するなら都を任せられるのは荀或しかいない。そして司馬懿、楊修…彼ら若き才能もまた有用な駒となるかもしれぬ…。
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さ、さすが呉秀波・・・。若者役なのにずっと眉間にしわ寄ってるし主人公らしい爽やかさ皆無でこれどうなんだろうって思ってたけど、ここぞという時の芝居は真に迫っててすんごいオーラ。さすが、貫録を見せつけてるなー。
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