2017/9/3記
戦国時代。楚威王が即位して間もない頃、天文官が「楚宮に覇者の星が落ちた」と報告する(※天下を治める定めをもつ者が誕生する予兆)。威王が後宮に妊娠した女がいるか確認するとたった一人、莒姫に仕える女・向氏が妊娠六か月だった。この生まれてくる子が覇王になるに違いない。強敵秦国もちょうど新君主によって政治改革の功労者・商鞅が処刑され、今後勢いが落ちていくことは目に見えている、ついに楚国が天下を取る時が来るのだ…威王は向氏に夫人の位(※けっこう高い位)を与えた。
王后は自分の息子が王位を継ぐはずなのに突然そんな占いで太子の地位が揺らぎだしたことに腹を立て、お付きの女医に向夫人を密かに流産させろと脅迫する。女医は堕胎薬を飲ませようとするが莒姫がそれを阻止した。実は莒姫は5年前に同じ薬を飲まされ流産したのだ。誰が出産を妨害しようとしているのか、それは後宮に暮らす者ならばすぐ勘付く事であった…。
三か月後、王后は臨月を迎えた向夫人の安産を祈願するといって向夫人を軟禁し、女医に生まれて来る子を殺すよう命じる。だが向夫人の危機を直感した莒姫が威王に直訴し、威王がかけつけたため悪事が遂行されることなく無事赤子が誕生した。ところが、生まれたのは王子ではなく王女…女だったのだ!女では天下を治める覇王とは成り得ない、威王は憤慨し、嘘偽りを言ったとして天文官を処刑し生まれて来た女児を殺すよう命じた。命に従い女官が向夫人から生まれたばかりの赤子を奪い河に流す。向夫人は半狂乱になって追いかけるが、なんと赤子は奇跡的に助かり、それを見た威王も天の意思だと考え赤子を月(ユエ)と命名した。
月はすくすく育ちその聡明さで父王にも可愛がられた。
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主人公の母・向氏を演じる孫茜は「クイーンズ・長安後宮の乱」の馮氏やってた人だねー。この人榊原郁恵の若い頃みたいな可愛さなんよね。好き。
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