「龍族的后裔」第二十二集

「龍族的后裔」第二十二集『王姓 賢徳太子(下)』

斉国から祭事に天子(周王)をお招きしたいとの手紙が届く。霊王は後学のためにも姫晋に名代として行くよう命じた。今度こそ太子抹殺の好機が訪れたと玉大夫はほくそ笑む。

姫晋は斉国へ向けて出発するが、国境へ差し掛かった時、黒装束の男らが現れ行列を襲った。

斉国の銀姜公主は山へ狩りにやって来ていたが、行く先で賊に襲われている行列を発見し加勢に入る。公主の放った矢が次々と賊を射抜き追いやった。


斉国の祭事は無事終わり姫晋は慇懃にもてなされた。だが長居はできないと翌日には帰路に就くと申し出る。斉候は妹公主の銀姜公主を妃に勧めたいと申し出て来た。姫晋は実は来る道中に彼女に助けられたことを明かす。なおさら縁があると斉候は喜ぶが、しかし姫晋は今彼女を娶れば彼女の命をも危険に晒すことになると思い、今はその時ではないと丁重に断った。

帰路につく姫晋を銀姜公主は追いかける。そしてなぜ婚姻話を断ったのか、実際の所自分のことが好きなのかと問い詰めた。姫晋には公主のその実直な性質が好ましく、確かに好きだと答えた。すると公主は満足して帰っていった。


姫晋は帰国後も民衆に混じって田畑を耕し富国強兵に努めた。

数か月後銀姜公主からラブレターが届くが、姫晋はこの仕事をやり遂げるのにあと三年はかかりそうだが必ず迎えに行くと返事を出す。

晋国が楚国との同盟を破棄し、奪った土地を周に返還してきた。国力をつけて来ている周国とは仲良くした方が得策だと考えたのだ。


大雨が降り近くの河が氾濫の危機に。霊王は王宮を守るために門前に堤防を築かせた。だが玉大夫がこのままではあふれた水は下流の田畑を流してしまうと言い、姫晋に堤防を決壊させる命を出すよう逼った。姫晋は国民を守るためにも父の命令に逆らい堤防を決壊させ水を王宮に引き入れた。

霊王は命令に逆らった事に怒り、さらに玉大夫は姫晋が王宮を水没させ王を殺そうとしたのだと弾劾した。現場で率先して堤防を壊せと言っていた玉大夫の掌返しに皆は目を剥く。だが玉大夫は自分を信じてもらえないなら生きておれないと言い舌を噛んで息絶えた。霊王は姫晋の太子の位を剥奪し庶民へと落とした。 


新しく太子に立てられたのはやはり姫貴であった。だが姫貴は兄上に会いたいと父にせがむ。霊王の使者が山で庶民として暮らす姫晋の元を訪れるが、姫晋はすでに新しい太子がいるのだから自分は用無しだといって追い返した。

もはや権力争いや国の心配をすることのないこの暮らしも悪くはない。浮丘公という白髪の老人が彼の前に現れ、山での暮らしをいろいろ教えてくれた。

姫晋が追放されたと知った銀姜公主は出奔し姫晋の住まいを訪れた。彼女にとっては彼が太子でなくても、財がなくても、ただ姫晋という一人の人間であってくれれば何も言う事はなかったのだ。 


姫晋は早くに亡くなったとも、山へ登って仙人になったとも言われる。廃太子された姫晋は太子と呼ばれることを嫌ったため皆王子と呼んだ。それが王姓の起源である。

* * * * *

あれ?やっぱり姫晋が主人公だったのか。紛らわしいな!

ともかくきれいなハッピーエンドでよかったねぇ!

Chaoyang's Ownd

主にメモ書きです。 アメブロ→https://ameblo.jp/somethinglong/

0コメント

  • 1000 / 1000