「無証之罪」第十一集
一年後。郭羽は法律事務所の所長となっていた。今では李華もすっかりお得意様だ。
厳良は辞職しまた悪いお友達とつるんで、しかし李豊田の行方を追っているのだった。一年前のある日、老炎が突然姿をくらました。手下らは彼が逃げたのか、捕まったのか、どこかで死んだのだろうと噂している。だが厳良は李豊田が彼を殺したと確信していた。久しぶりに林奇に会った厳良はその後の捜査の進展を問うが、衝撃的な事に捜査は打ち切りになったと知らされた…。
朱福来の一周忌に郭羽は仕事で来れないと言い朱慧茹と大喧嘩になる。ムシャクシャしてバーへ飲みに行くと、そこには厳良がいた。厳良は世間話をするように、駱聞が病院を抜け出したあの日何をしに行ったか知ってるかと尋ねる。郭羽は知らないと答える。厳良は彼が妻子を殺した仇人に会いに行ってたのだと言う。
泥酔して寝てしまった厳良を郭羽は車に乗せて走る。後部座席で眠りこける厳良…名探偵様が警察をやめて今ではこのザマだ、それに引き換え自分は勝ち組。悦に入った郭羽は実は李豊田とは知り合いだったのさとつぶやきニヤリと笑う。と、厳良がうめき声を上げる。車を止めると彼は外へ飛び出し思い切り嘔吐し、そしてそのまままた寒空の下眠りはじめてしまった。郭羽は彼の懐からスマホを取り出す。案の定彼はスマホを録音状態にしていた。郭羽はそのデータを消去する。
後日、事務所に厳良が訪ねて来た。そして君は駱聞の仇人を知っていたんだなぁと驚いたように言う。郭羽は李豊田とは会った事もないと突き放すが、厳良はなんでその名前を知ってるんだと問う。厳良は仇人とは言ったが氏名は明かしてはいなかったのだ。黙りこむ郭羽に、厳良はみんな分かっていると言う。お前が李豊田と取引をしたことも、お前達がキンパツを殺したことも…。今はもう警察じゃない、 俺にただ李豊田の居場所を教えてくれるだけでいい、そう逼る厳良に郭羽はこれ以上理不尽な要求をするなら名誉棄損で訴えると突きつける。郭羽は李華に連絡して手下を回してもらい厳良に殴る蹴るの暴行を加え叩き出した。通報で駆け付けたパトカーで保護された厳良。彼の危険な行動を林奇は叱り、このままでは駱聞と同じになってしまうと突きつける。仇討のために殺人鬼になってしまうと…!
署内のソファでしばらく眠った厳良は林奇に素直に謝り、自分は決して殺人鬼にはならないと誓う。そして署を出て行った。その懐にはこっそり持ち出した事件のファイルが隠されているのだった…。
駱聞と劉小東の墓参りに来た厳良は、やはり兄の墓参りに来ていた朱慧茹を見かける。厳良は彼女に朱福来の自殺は妙な点があると告げる。故郷へ帰ろうとしていたあのタイミングで妹を守るために自殺?もちろん彼がキンパツを殺しただなんてあり得ない。彼は、自殺するよう誰かに追い込まれたのだ。また駱聞は仇人の居場所を直前に電話で聞いたようだ。連絡したのは駱聞の電話番号を知っていて仇人をも知っている人間だ。厳良は李豊田の写真を見せ、証拠はないがこいつが駱聞を殺したのだと告げる。慧茹はその写真の人物に見覚えはなかった。だが朱福来を自殺に追い込んだのは、彼が死んだら得をする人間だという厳良の言葉が頭から離れなくなった。
郭羽は厳良がかぎつけてきていると李豊田に連絡する。すると彼は堂々と事務所へやってきた。郭羽は青くなって急いで窓のブラインドを閉める。秘密がばれそうなら殺せばいい、李豊田は言う。「しかし警察は厄介だなァ、どうせ人を殺すなら、別の奴を殺ってもいいわけだ…。」そう言って郭羽に近づく。郭羽はひるむが、しかし李豊田は机の上の写真立てを手に取って眺めた。それは郭羽と朱慧茹のツーショットだった。「ま、考えとくワ。」そう言って李豊田は出て行った。
郭羽は不安になり自宅へ電話をかけるが出ない。急いで家へ戻るが朱慧茹の姿はなく、洗面所に煙草の吸殻が残っていた…。
* * * * *
突然の一年後!
たった二話で風呂敷畳めるのか?
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