「一本好書」第八期『無人生還』

「一本好書」第八期


『無人生還(そして誰もいなくなった)』(原著/アガサ・クリスティ)

無人生還ってタイトルだからホラーかと思ったらクリスティの名作だったよ…。

さすがにこれは案内人なしのストレートな舞台劇となっている。10人の登場人物のうち主にブロア(演:曹衛宇)とロンバート(演:王璵)が推理を展開し物語を進めていく。けど6人が殺された時点で「続きは本を読んで確かめて」って終わるという小ニクい演出!

ロジャースとヴェラは第五期にも出てた若者がやってる。この企画は主役格以外は固定の劇団員でやってるということか。


このプログラムではドーナツ状ステージの使い方がすっごくイイ!正面はリビング&ダイニングで主な物語はここで展開するけど、その両脇は各個室となっていて、(会場にいる)観客は好きなタイミングでいろんな部屋の様子をみることができる。一方的に見せられるのではなく自ら見る、自ら推理するという動作につながりミステリにピッタリ。なのでプログラムとしてはカメラによって固定された場所しか見られないのがじれったい。これは本当に生で見たい演出。

てっきり最後までやるんだと思ってたから、ああ続きが見たい!結末がどうとかではなく、どういう風に観客に見せるんだろうという演出にとても興味が沸く。

Chaoyang's Ownd

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