路地裏で雪だるまにくくりつけられた男の絞殺体が発見された。雪だるまには「私を捕まえてみろ」という挑戦的な文字が貼りつけられていた。隊長(捜査一課課長)の林奇は毎年連続して発生している雪だるま殺人事件のひとつと見て捜査する。
まずは被害者・孫紅遠について調べる。孫紅遠はこの辺りのヤクザの頭だった。妻の李華は孫紅遠が死んだと聞いても眉一つ動かさなかったが、彼が死ぬ直前に愛人の朱慧茹と会っていたと聞くとその表情がこわばる。朱慧茹はまだ若い娘で、病気持ちの兄の手術代を支援してもらうために孫紅遠の女になったのだった。
林奇の捜査が暗礁に乗り上げている様子を見て局長の趙鉄民は名探偵を連れて来てやると言う。それはズバ抜けた推理力を持ちながら素行不良のため派出所へと左遷された厳良という男だった。彼は警察ながら暴力を厭わずその容赦のない行動から地元のヤンキー達から「閻王」と呼ばれていた(※厳と閻は同音)。趙局長に連れてこられた厳良はふてぶてしい態度で事件の詳細を求める。
現場に残された足跡が被害者のものしかなかったというのが謎だったのだが、厳良は残された足跡は犯人のもので、被害者をスタンガンか何かで気絶させ抱えて雪だるまの横へ運んできたとひと目で見抜いた。
夫に愛人がいたと知った李華は慰謝料をふんだくろうとなじみの金輝法律事務所を訪れる。李華は金弁護士の仲介の元、慰謝料として朱慧茹の兄が経営している定食屋の引き渡しを求めるが、朱慧茹は店がなくなれば生きる糧が無くなると訴える。李華は店が渡せないなら500万元を差し出せと要求した。李華は手下らに命じて彼女の車を包囲させ力づくで言う事を聞かせようとするが、金輝法律事務所の新人弁護士の郭羽がそれを制止した。郭羽は朱慧茹の元恋人だったのだ。
久しぶりに朱慧茹に再会した郭羽は彼女を助けるため、ヤンキーグループの一人・通称キンパツに会い彼女を助けてやれないかと相談する。馬鹿馬鹿しいと郭羽を追い払おうとしたキンパツだが朱慧茹が若く可愛い女だと知り目の色を変えて助けてやると言う。
厳良は雪だるまを証拠品として署へ持ち帰れと言い残して去って行った。皆は顔を見合わせるが、趙局長が太鼓判を押す男、きっと何か狙いがあるに違いないと林奇は言われた通り雪だるまを運ぶ手配をつける。壊したり崩しては ならないため重機を入れて慎重に作業を行い、辺りはすっかり暗くなる。その作業を、帽子に眼鏡の男が路地の奥からじっと見つめていた…。
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家佳ちゃん演じる朱慧茹の兄貴が荆浩。いやーんすっかりロマンスグレー。
そしてラストにちらりと登場する謎の男はシルエットからもう姚橹さんってわかっちゃう。犯人役なのか。
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