「天盛長歌」第五十三集

皇籍を捨てたくらいでこの権力闘争は終わらない、お前が皇帝の座を奪取しなければ永遠に犠牲者が出続ける、正しい君主が正しい権力を行使するまで民の不幸は続くのだ!そう言う辛子硯に寧弈は指を突きつける、自分は天下など欲しくはなくただ母を救いたかっただけなのに、お前が天下を我が物にしようとしている、お前の野心のせいだ!と。出ていけ!そう言って決別を宣告する。


皇帝は王順儀の遺体を前に悲しみ憤る。そこへ辛子硯が参内した。また寧弈を擁護に来たのか、これでもまだ寧弈を赦せと言うのか!皇帝は激怒して王順儀の遺体を指し示す。だが辛子硯は跪き、第十皇子・寧霁を後継者に指名し直してほしいと申し出た。


顧南衣は寧弈の前に跪き、雅楽の事は鳳知微は全く関わっておらず魏王のしたことだと告げる。雅楽が魏府に匿われていたと知った寧弈は魏府へ赴く。と、床に令牌が落ちているのを発見した。それは顧南衣が雅楽を連れ去る時に見張りを気絶させた際に見張りが落としたもの。雅楽はこっそりそれを持ち去っていたのだ。これが証拠になる…寧弈は令牌を握りしめる。


魏王は皇帝に母の無念を晴らしてほしい、犯人を捕まえ処刑すべきだと暗に寧弈を殺せと申し出る。だが皇帝は二人の妃を失いさらに二人の皇子を失わせるようなことをさせるなと、暗に魏王が雅楽を殺したと疑っていることを示す。もし王順儀の死の真相を究明し犯人の罪を問うならば同じく雅楽の死も、そして韶寧公主の死も調べなければならなくなる、と…。魏王は引き下がるしかなかった。

辛子硯はこのままでは魏王と寧弈はどちらかが死ぬまで争い続ける、早く寧霁を立太子すべきと説く。そこへ慶后月冷が参内し、家族の夕食会を主宰したいと申し出た。皇帝はまだ魏王と寧弈が和解してくれることに一縷の望みをかけていると言い、夕食会を執り行うよう命じた。

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 続々と死人が出るのは最終回に向かってる感だけど、あまりにも、重い…。

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