「天盛長歌」第五十一集

晋思羽と鳳知微(表向きは華瓊という事になっている)の結婚式が行われる。だがその場で鳳知微は転倒し、記憶を取り戻した。その時城内に潜伏していた赫連錚の合図で爆発が起こる。城外にある川の堰が壊されたのだ。濁流が一気に城に流れ込み皆飲み込まれてしまう。その中で寧弈は潜って鳳知微を救い出した。


蒲城は陥落し金獅王后も囚われていた兵士達も無事戻って来た。鳳知微の気持ちを知る赫連錚は、もし彼女が寧弈と共に天盛へ帰りたいというのなら無理に止めはしないと言いその場を離れる。だが寧弈は鳳知微に赫連錚の側で彼を支えてやって欲しいと言って身を引く。共に生きては行けない運命だったのだと…。


皇帝は姚英と辛子硯を呼び、投壺をしようと誘う。その和やかな雰囲気の中で皇帝は何気なく姚英に遺書を預けておくと言って聖旨を渡した。そこには魏王を後継者に指名すると書かれていた。兄を差し置いて弟を帝位につけることは出来ないと姚英も辛子硯も撤回を請願する。だが皇帝は魏王を援けていくと誓うか、そうでなければ辞職しろと突きつけた。

皇帝は寧弈の罪を問い罰するつもりだった。しかしそれは自らを傷つけることを意味していた。皇帝の意志は固いと見た趙淵は自分もお供すると申し出るが、皇帝は残された魏王を補佐してやってほしいとその肩を叩く。

皇帝は楚王が帰国するのに合わせ密かに金羽衛副指揮使・陸明に兵を潜ませるよう命じる。それを知った顧衍はすぐに辛子硯に相談する。辛子硯、姚英、淳于鴻ら朝臣は皇帝の意に反しても楚王を助けることを誓い動き出す…。


奴隷商人として魏王に近づきその信頼を得た孫弘は、楚王が死んだら魏王を殺し寧世征に目にものを見せてくれようと企む。


寧弈は淳于鴻将軍と顧衍率いる金羽衛を伴って帰城した。皇帝は剣を抜き放って迎える。だが寧弈は金羽衛に下がるよう命じた。そして跪くと言う、父上とわたくしの双生虫の術は解けました、もう何も恐れることなくわたくしを殺すことができます、と。皇帝は剣のその切っ先を寧弈の胸に突きつけるが寧弈は皇子の証である魚符と兵符を差し出す。自分を皇家から追放し庶民に落としてくれと。そして母を、今でも何度も夢に出て来る母を返してほしいと訴えた。皇帝の手から剣が離れる…。


雅楽は寧弈の元へと戻された。ついに20年ぶりに寧弈は母と再会を果たし涙する。

辛子硯は奴隷市場を牛耳るあの孫弘率いる火鳳帮を探るために義妹の二花を潜入させていたが、彼らが魏王と組んでいると分かったところでスパイ行為がばれてしまい二花は殺されてしまった。そのショックで大花も流産する。

失意の中でも辛子硯は寧弈のために韶寧公主殺害事件は魏王と火鳳帮が絡んでいると報告に行くが、寧弈にはもう後継者争いをする気持ちは全く残っていなかった。庶民として母に孝養を尽くし暮らせることが何より嬉しいと顔を綻ばせる。

雅楽は甲斐甲斐しく世話してくれる我が子に目を細めるが、しかし彼に本当の気持ちを偽らないでと告げる。日落族は勇気ある一族、その勇気を捨ててはしまわないでと…。

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うわ、この寧弈と皇帝の対話は名場面すぎると思う。すごいシーンだ。もういろんなところがすごい抜け目ない。

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