「猟毒人」第十四集

呂夢瑶と呉新河は橋のたもとへ。湖面をじっと見つめたままの夢瑶に新河は、叔父さんは本当に君を心配しているだけだよと慰める。本当に心配しているはずなら私を置いて行方をくらますはずがないと夢瑶が言うと新河は、それは結局君が叔父さんの事が大好きだということだねと笑う。夢瑶は新河の方を振り向くと言った「私はあなたが好き。」


帰って来てから呂云鵬はずっと考え込み飯も食べない。趙毅はさっきの若い娘が云鵬の殺された兄貴の娘だと知る。それはマズい、敵に知れたら弱みを握られることになる。あの時は陳童が攪乱して愛人同士の喧嘩のように見せかけたが文娜は気付いただろうか…。趙毅はしかし敵がもし弱点を握ったと考えたなら逆に警戒心を緩める、良い方に考えた方がいいとビールを差し出す。

酔った云鵬は趙毅に姪っ子の思い出話をする。彼女がまだ小学生の頃から兄は仕事で家を空けるようになり自分が父親代わりに世話をしてきた、夢瑶は「叔父さんが本当のお父さんで、お父さんはまるで(たまにしか会わない)お祖父さんだわ」なんて言ってた…。そして半年見ない間にきれいになった…。


呂夢瑶と呉新河がホテルへ戻って来るとロビーに江伊楠が待っていた。夢瑶はうつむく。新河は気を使って先に部屋へと戻った。

夢瑶が昨日叔父さんに会ったと言うと、伊楠は実は云鵬には云飛の会社の業務を手伝ってもらっていると話す。言わなかったのはあなたが叔父さんの事を憎んでいるからで、そもそも弟が死んだのは叔父さんのせいではないでしょうと説くが、夢瑶はみんなして私のことを騙してたんだと怒る。父さんもちっとも連絡くれない、私と母さんをほったらかしにして、みんなひどい!大嫌い!もう顔も見たくない!泣いて走り去っていった。

夢瑶が部屋へ戻ると新河の姿が見えない。メッセージすると新河からは「ちょっとでかけてくるので冷蔵庫のアイス食べてね」と返信があった。新河は優しい。いつも私のことを気にかけてくれる。今の私には彼しかいない…夢瑶はクッションを抱きしめる。

その頃新河は件の医院を訪れていた。その二階に男を匿わせている。男は…サソリだ。お前は何者だ?問うサソリに新河は答える「僕は緬川の呉新河だよ。」


魏海は昨夜あの後もクラブを張っており、趙文娜に会いに来た九本指を捕らえた。取調室に拘束している九本指は何もしていない、誤解だと魏海に抗弁する。と、魏海は手錠を外してやり、そしてにこやかに肩を組んでツーショット写真を撮らせた。「さてこの写真を明山中にばらまいて俺とお前の仲を知らしめようなぁ?」警察とのツーショットなどばらまかれては間違いなく業界から抹殺される…九本指は全部話すと降参した。

サソリは裏社会のドンである楚門会会長・楚天南のブツを掠めたため楚門会から追われている。サソリは必死にブツをカネに変えようとしているが、ブツが多すぎるのとその出所が悪すぎて業界を知る者は誰も手を出さないのだ。玉仁堂のサソリと楚門会を繋げているのはユーレイだ。当時ユーレイは楚会長の命令で警察のスパイ(潜入捜査官)の動きを監視するため明山へ来ており、結局そいつはサソリに始末させた。サソリやユーレイが今どこにいるのかは本当にわからない…と。

魏海の知る限り明山の取締局は楚門会へ潜入捜査官を送ってはいない。始末された潜入捜査官とは呂云飛の事か?事態はかなり大物が絡んでいる可能性が出てきた。


呂夢瑶は明山で父に会いに行くつもりであったが伊楠から云飛は緬川(タイ・クウェー川周辺)へ出張中だと言われたため濱江へ戻ることに。


江伊楠は濱江の趙局長に、呂云飛が担っていた801案件の情報開示を申請する。六年前、金三角(ゴールデントライアングル。メコン河流域で有名な麻薬密造地帯だった)から輸入されてくる麻薬のほとんどが楚門会のものだった。楚門会への潜入捜査チームが結成されその一人である呂云飛は緬川の楚天南の身辺調査を担当した。彼の最後の消息は明山の貿易会社で、出資協力を祝い相手方は26人もの人を派遣してきた。それは楚天南が呂云飛を疑いその秘密の情報網を探らせるためだったと考えられる。疑われている云飛が我々に情報を伝えられる数少ない手段があの小包だったはずだ…。


呂云鵬は繰り返し空港の防犯カメラの映像を見続ける。サソリは兄の姿を見ながら電話を続けている…電話の向こうの人物から指令を受けていたのではないか?

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 難しい…難しい…。難しい漢字が出て来るし隠語も多いからよくわからん。

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