「虎嘯龍吟」第二十四集

子上は今の父上の力なら魏帝も敵わないはずだと言う。魏帝を倒そう、と。だが仲達は言う、曹叡は漢献帝よりはるかに聡明だ、今反旗を翻しても将士らは結局魏帝につき我らは誅される。馬鹿な行いとして歴史に残る事だろう…。

なおも納得しない子上に仲達は生涯魏臣であることを誓わせる。


郭太后までもが罵倒されて戻って来たと知り陳群は申し訳ないと太后に陳謝する。だが郭太后はかくなるうえは死をもって諌めるしかないと言い出し陳群は必死に止める。そこへ辟邪が兵を連れて押しかけてきた。そして郭太后が公主を呪い殺したとの濡れ衣を着せる。陳群は太后の前に居座り、太后を処刑するならまず自分をここで殺せと突きつける。そうすれば歴史に母殺しの帝、司空殺しの宦官として名を残せよう!!


太后の部屋を兵士が取り囲んでいると知った叔達は魏帝の元へ行き冤罪だと訴えるが、魏帝は娘を殺したのもお前の家の仕業だろうと叔達を蹴りつけ投獄した。辟邪が戻ってきて陳群が邪魔しているのをどうすればよいかと尋ねる。魏帝は陳群など放っておけと言う。心配なのは司馬懿の動きだけだ、長安にはまだ十万の兵がいる。今太后を殺せば奴が反旗を翻すやもしれぬ…。


洛陽の司馬府を宮殿の兵士らが取り囲む。柏氏はこの事を仲達に伝えるため、まだ幼いが聡明な息子・倫を長安へと遣る。汲布は春華と子元を逃がそうとするが、春華は司馬家の留守を預かる以上逃げることはできないと拒んだ。

報せを聞いて駆け付けた仲達を尚書台の面々が城外で出迎える。鍾会が今回の事件は陛下が仲達を試しているのだと忠告する。仲達は官服に着替え急ぎ宮殿へ。長い階段で降りて来る辟邪とすれ違う。辟邪はいつものように笑みを浮かべ小走りに去って行った。

仲達は長安から食糧を持ってきたことを報告し、また公主が逝去したことに哀悼の意を示す。魏帝は小さな人形を仲達の前に投げつける。人形には何本ものまち針がささっていた。この人形は太后の部屋から出てきた、朕の娘を呪い殺したのだ、と。仲達は人形を見ると言った、この人形の着物は蜀錦、戦続きで近年蜀錦は殆ど輸入されてないはず。そして懐から書を取り出して言う、ここに蜀錦の納入先は全て記されております、ここ三年の間に太后に献じられた蜀錦は緑色のみ、陛下なにとぞご明察のほどを。

はっきりとした証拠を突きつけられ、しかし太后はどうにかして蜀錦を手に入れたかもしれないと抗弁するが、仲達は帝たるものが確固たる証拠無くして軽々しくも罪を言い渡してはならないと、また呪いなんぞで人が殺せるなら劉備も孫権も諸葛亮もたやすく倒せたはずだと説く。

その頃、太后の元には辟邪がやってきた。兵に命じて太后の前に居座る陳群を無理矢理連行していく。郭太后はすでに覚悟を決めていた。辟邪は(自死すれば)太后の罪は問わず死後も太后として葬儀をあげ先帝と同じ墓へ入れると陛下は仰っていると告げる。


親の仇を討つのが子の務め、なのに朕にはその権利もないのか?魏帝は仲達に突きつける。仲達は甄氏が生前望んでいたのはただ陛下が名君として国を治める事だと話す。彼女は後宮争いに敗北し殺されたと世間では噂になっている、今陛下が郭太后を殺せば、噂が事実であったと裏付けることになる、それでは甄氏の名誉は永久に回復されない。親孝行をと思うなら、郭太后を殺してはなりません…。


郭太后はきれいに化粧を直す。その前に酒杯が差し出された。太后は酒杯を一気にあおる。そして昔先帝から貰った思い出の玉佩をしっかりと握りしめ胸に抱く。辟邪はその様子をじっと見つめる。だがおかしい、太后が苦しむそぶりを見せない。辟邪は急ぎ白絹を取り出し太后の首に巻き付け渾身の力で締め上げた…。


魏帝の元に事を終えたという合図の梅ジュースが届けられた。魏帝はそれを横目に仲達の説得に聞き入る。

 * * * * * 

おっとまさかのまさかで郭照退場!?うわー残念。でも確かに、これが仲達を追い詰めるまず最初の一押しになるのか…。

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