長安へやってきた魏帝。曹真はこのままにらみ合いを続ければ蜀軍の糧秣は減り撤退を余儀なくされるだろうと長期戦の見通しを立てるが、魏帝は今すぐにでも蜀軍の糧道を絶てと言う。そこへ司馬懿がやって来たとの報せ。命令もなく来た司馬懿に曹真は憤慨するが、魏帝は今それどころではないと彼に謁見を許す。
仲達は街亭を押さえれば蜀の糧道を絶てると言うが、曹真は馬鹿にしたように既に諸葛亮が馬謖を遣って防衛していると告げる。そしてお前が行って街亭を奪回してこいとけしかける。
仲達は孫礼に周辺地形の偵察を命じ、併せて馬謖が王平を不仲だという噂を流すよう命じる。仲達の下につけられた将士らは彼が随分と時間のかかることを考えていると呆れるが、仲達は街亭が元より守りやすく攻め難い地形で、しかもあの諸葛亮が相手ならば必ず力ではなく知略で攻めなければならないと言う。張郃将軍がそれでも数に勝る我が軍がぐずぐずしていれば天下の笑いものになると抗弁し、仲達は仕方なく彼を先鋒として向かわせることに。
馬謖が山上に設営していると知った諸葛亮は驚きすぐに馬謖を呼び戻すよう命じる。
偵察から帰って来た孫礼が見せた地図を見て司馬懿は描き間違えだろうと苦笑い。こんな山上に陣を張るものか。だが孫礼は間違いないと言う。あの諸葛亮はこんな馬鹿に街亭を守らせるのか…。しかしラッキーだ、仲達はすぐに出陣の命を下す。
張郃はすでに街亭の馬謖の陣営をすっかり取り囲み水源を押さえていた。馬謖は夜中を狙って水を採りに行かせるが待ち構える伏兵にやられる。
馬謖は覚悟を決め、眼下の張郃に攻撃を仕掛けるが張郃は火攻めで応戦する。水の無い山上の蜀兵らは逃げ惑い、馬謖と王平は決死の覚悟で魏軍の包囲網へと突撃する…。
ようやく戦場にたどり着いた仲達らだが戦局はすでに見えていた。敗走する蜀軍を、仲達は追撃せず撤収させる。馬謖を捕えなければ今回の功は全て張郃のものになると子上は不満を漏らすが、仲達は気にするのは己の功より軍の勝利、国の勝利であって、実際わたしがのんびり流言策を採っていればこの馬謖の誤りに孔明が気付いてしまってたかもしれないと言い聞かせる。それでも子上はせめて兄上を先鋒にしてくれたらよかったのにとぼやく。仲達は怒って子上を叱りつける。あの馬謖が敗けたのも諸葛亮が我が子のように目をかけていた者でつい情が入って身の上に合わない大役を与えてしまったからだ、軍中では親子も兄弟もない、ただの上司と部下の間柄だ!
街亭を失ってはもはや戦い続けることはできない。諸葛亮は撤退の準備を始める。だが三郡はすでに蜀に投降した、このままでは彼らは必ず魏国の報復を受ける。諸葛亮は民を守りながら撤退することに。
街亭の司馬懿と張郃に、三郡を奪回し諸葛亮を生け捕りにせよとの聖旨が届けられる。諸葛亮が三郡から撤退するなら最も近道の陽平関を通るだろう。だが仲達の読みでは諸葛亮は西県へ向かうはず。三郡の民を蜀へ連れて行くなら必ず西県を通ることになるからだ。
司馬懿ら15万の兵が西県へと向かってきている。姜維は諸葛亮に先に逃げるよう勧めるが彼はここで魏軍を迎え撃つという。その間に民を無事漢中へと逃がしてくれと姜維に命じる。
西城に近づいてきたが予想していた伏兵もなくやけに静かだ…本当に諸葛亮は西城に来たのか?周囲が疑い始める中、城に「諸葛」の旗が掲げられるのが見えた。やはり、本当に諸葛亮は西県に来ていた…。
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うううううん??孔明先生こんなところで退場するわけもないのに何この演出?
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