「軍師連盟」第三十三集

司馬懿が鄧艾の策を元に譙県を屯田しようとしていることを知った曹一族は憤慨する。曹真は譙県を夏侯玄に任せるよう王に進言するが曹丕は人事は尚書台に任せていると答える。曹真は郭照が失脚したのをチャンスとみて劉協の二人の娘を連れて来た。曹丕は前天子の娘を後宮に入れるのは失礼に当たると反対するが曹真は無理矢理納めさせた。劉協の娘らは気位が高く後宮でも冷宮の郭照を見下す。


仲達は新たに屯田令という役職を創設し、その第一号として鄧艾を譙県の屯田令に任じた。

鄧艾が子夜と一緒なら流暢に話せると知った仲達は彼らの仲人となり結婚させた。結婚式の帰りの馬車にて。普段は大臣の結婚式に呼ばれても嫌々行ってすぐ帰って来る仲達があんな若造の結婚に喜び随分とご機嫌に酔っぱらったのを見て春華は不思議に思う。仲達は言う、彼はただの若造じゃない、優れた才能を持ち大志を持つ今後に必要な人材なのだと。曹丕が最も心配しているのは軍権を持つ一族が力を増していくこと。彼らに対抗しうる勢力が必要だ。そして鄧艾は司馬家の人間ではない、これが重要なのだ。

仲達が曹丕の意図を汲んで行動しているのならなぜ曹丕は女スパイをよこすのかと春華は問う。曹丕は自分に味方しているわけではない、勢力の均衡を保とうとしているだけなのだと仲達は言う。一方の勢力が弱まればもう一方が強くなる、強くなりすぎてはならない、ゆえに司馬家を見張らせているのだ。


帰宅した二人を柏氏が待っていた。春華はむっとするが、彼女から阿照が冷宮送りになったことを知らされる。仲達は詳細を聞くため柏氏を追って西の離れへ。

阿照は仲達と春華を庇ったために曹丕の怒りを買ったのだという。さらに先日曹真が劉協の娘を後宮に入れたことにより阿照の立場はさらに悪くなるだろうと柏氏は告げる。仲達は、こちらから阿照に助けてくれと頼んだことはなく誤解であると、司馬家に入ったならば司馬家の人間として阿照を助けるよう陛下に働きかけてくれと頼む。


翌日、参内した柏霊筠は曹丕に仲達に異心なしと報告する。曹丕は阿照が妊娠していることを知ったこともあって彼女を赦し呼び戻すことに。

曹丕は曹真、夏侯尚、夏侯玄を呼び、譙県に屯田令を設置することを告げる。三人は皆了解して去って行ったが曹真が一瞬不満そうな顔を見せたのを曹丕は見逃さなかった…。

曹真は譙県を治めることになる夏侯玄に、鄧艾に金や女を贈って手駒にしてしまえとアドバイスする。


司馬府へ戻って来た柏氏。仲達と春華に、陛下が郭照にお赦しを出したと伝える。仲達は礼を言うが、柏氏は礼などいらないからひとつだけ言う事を聞いてほしいと言う。春華は今後一切、郭照と会わぬこと。郭照は今危険な立場に置かれている。春華が彼女と義姉妹の関係を持ち出せばそれは彼女にとっては毒酒にも成り得ると…。

今回ばかりは柏氏に礼をしなければならないだろうと言う仲達に春華はタケノコでも贈っとけばと言う。貴族出身の彼女がタケノコなんか喜ぶわけなかろう。だが妻にひと睨みされ、仲達はタケノコは栄養たっぷりだからなと言って出て行くのだった。


譙県の県令として着任した夏侯玄は屯田令・鄧艾が自分よりも早く着任してすでに仕事を進めていると聞いて様子を見に行く。彼はさっそく田畑の測量を開始していた。鄧艾は官舎に住まず郊外のぼろ家を借りて住みだしたという。夏侯玄は曹真のアドバイス通り鄧艾の家へ侍女と金や反物を贈るが、子夜がそんなものは一切受け取らないと門前払いした。

鄧艾の仕事は早かった、十日も立たぬ間に測量を終えたとの報せ。しかしここからが本番だ、譙県の土地は実質曹一族が占領している、彼らの抵抗にどう立ち向かうか。仲達は賈逵の兵を譙県に置いてにらみをきかせることに。

 * * * * * 

いやまじでこの数話退屈でガッカリしてたところだけど持ち直しそう。

やっぱり陰謀劇こそがこの作品の面白さでしょ!

0コメント

  • 1000 / 1000